ゾンビは意外と速く動く

丑三つ時でもホラー映画

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【読書の秋】原作から読むか、映画から見るか②

どうも。

少し前のお題だった「読書の秋」、勝手にヤッチマイナー第二弾!!書いてから今週のお題じゃなくなってたと気付いたとか、そんなことがあった。うん、まぁいいか。

とりあえず、前回書いていて楽しかったのと、本棚整理始めたら映画化された小説がどっさり出てきたので、また同じテーマで書いていきます。

 

それでは、れっつらごー。

 

 

【原作小説から読むか、映画から見るか】

 

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「インザプール ドクター伊良部」奥田英朗

問題しかない精神科医の伊良部が、患者の心の問題を解決したりしなかったり、遊んじゃったりするシリーズ。ドラマ化、アニメ化もされた人気作。短編集だから気軽に読める。あと、話のテンポも良い。

 

でも、電車内とかで読んじゃいけない本。思わず笑っちゃうし、笑いをこらえて変な顔になるから、声を出しても大丈夫なところでしか読めない。マスクしていても危険。(経験者は語る)

 

破天荒な伊良部先生、絶対に患者にはなりたくない。まず、こんなドクターいないと思うけれど……いない、よね?で、伊良部先生は主人公だし、当然のように濃すぎるキャラなんだけれど、よくこんな病気になるなーって患者しか出てこないのも見どころ。

イン・ザ・プール」の勃ちっぱなしとか、よくこんな病気思いつくわ!と思ってしまった。病名もフィクションだよね??なんか、不安になってきた。

 

ドクター伊良部シリーズ2作目。「空中ブランコ」、「ハリネズミ」、「ホットコーナー」、「女流作家」の4編を収録。

 

ドクター伊良部シリーズ3作目。「オーナー」、「アンポンマン」、「カリスマ稼業」、「町長選挙」の4編を収録。

 

映画「インザプール」

勝手に評価[☆☆☆☆☆]

 

2005年の脱力系コメディ映画。三木聡監督作品。

三木監督作品なら(良い意味で)狂ってるだろうと思って見て、安定の作風にお腹痛くなるまで笑った映画。私、三木監督ファンです。ドラマ「時効警察」、映画「亀は意外と速く泳ぐ」「図鑑に載ってない虫」「インスタント沼」をはじめとして、毎回爆笑させてもらってます。


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松尾スズキ演じる伊良部と、オダギリジョーの「勃ちっぱなし」市川実和子の「いてもたっても」田辺誠一の「イン・ザ・プールが微妙にすれ違いながら進んでいく作品。

 

松尾スズキのいい加減な感じとか胡散臭さが、伊良部のイメージそのもの。

専属の看護師マユミちゃんが、無駄にセクシーなのもツボに入れば面白くなってくる。マユミちゃん、よく伊良部に我慢できてるなぁって思うよ、ほんと。一番すごいの、実はマユミちゃんじゃないの?

 

「変身」フランツ・カフカ

「ある朝、グレゴール・ザムザが目覚めると、巨大な一匹の毒虫に変わっていた。」こんな奇妙な文章から始まる、フランツ・カフカの有名な中編小説

 

これを高校時代の読書感想文の本に選んで、難解過ぎて困った挙句、別の本にしたという苦い思い出のある一冊。大人になった今なら、この作品の不条理さや人間の本質の醜さがよくわかる。

突然虫になってしまったグレゴールへの家族の仕打ち、グレゴールに頼りきりだった家族がグレゴールを捨て成長していく様子には、言いようのない虚しさが残る。

 

映画 カフカ「変身」

勝手に評価[☆☆☆]

 

2019年のイギリス映画。

実際に本を読み上げるようにナレーションのような台詞が入るので、グレゴリーの心境や状況、家族との関係を客観的に見ることができる。ただ、説明が必要ないシーンが多々あるため、好みは確実に別れる。

しかも、虫の姿がリアルなのに人間ぽさも残っていて、かなり気持ち悪い。虫が嫌いな人には、見ないことをオススメしたい。ガチで。


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それでも、グレゴリーに対して家族が憎悪むき出しの表情で迫るシーンには迫力があり、人間の黒い感情がむき出しになっていて、原作の不条理感をよく実感できるようになっている。

原作を読み終わった人には、ナレーションが邪魔に思えるかもしれない。本を読むのが苦手、原作を理解するのが難しいという人には、映画から見るのもアリかなぁ?と思わせる作品。

カフカ「変身」(字幕版)

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オズの魔法使いライマン・フランク・ボーム

有名な児童文学オズの魔法使い」。児童文学だから凝った言い回しもなく、シリーズ14作品と数が多いから大人でも楽しみやすい。

 

竜巻に飛ばされて、愛犬トトと一緒に不思議なオズの国に来てしまった少女ドロシー。脳が欲しいカカシ、心が欲しいブリキのきこり、勇気が欲しい臆病ライオンと共に、願いを叶えるためにオズの国を旅する。

 

続編「オズの虹の国」

オズの国に住む少年チップは、育ての親モンビおばあさんから逃げ出し、カボチャ人間ジャック、木挽き台とエメラルドの都を目指す。しかし、少女ジンジャー将軍によってエメラルドの都は乗っ取られてしまう。

エメラルドの都奪還と、正当なオズの後継者オズマ姫を探すため、チップ、カボチャ頭のジャック、木挽き台、空を飛ぶガンプ、カカシ、ブリキのきこりは旅をする。

 

シリーズ3作目「オズのオズマ姫」

乗っていた船が嵐に巻き込まれ、再びオズの国に来てしまったドロシー。鶏のビリーナも一緒だ。

オズの西の果てにあるエヴの国では、ノーム王が女王と10人の子供たちを置物に変えてしまった。それを知ったドロシーは、友人のカカシ、ブリキのきこり、臆病ライオンと再会し、オズマ姫やロボットのチクタクと共にエヴの国を助けに向かう。

 

 

映画「OZ」

勝手に評価[☆☆☆☆]

 

1985年のディズニー映画。

オズの魔法使い」の続編で、「オズと虹の国」「オズのオズマ姫」を原作とするファンタジーアドベンチャー

 

オズの国から戻ってから眠れなくなったドロシー。困り果てたエム叔母さんは、ドロシーを病院に連れて行く。しかし、オズの国からのメッセージを受け取ったドロシーは病院を抜け出し、気付けば雌鶏ビリーナとオズの国にいた。


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明るいミュージカル映画だった「オズの魔法使い」とは違い、ホラー映画のような雰囲気のある作品。どこまでも追ってくる不気味なホイーラーズや、生首を保管する魔女モンビなど、子供が見たらトラウマになりそうなキャラクターも登場。

ホイーラーズの手足のタイヤのキーキー音が、黒板を爪でひっかいた音にちょっと似ていて、最初びっくりしたのを覚えてる。

 

当時の最先端の撮影技術が使われたにも関わらず、評判はイマイチだったらしい。私は、こういう合成とか、映画の内容とか好きだけどね。

その影響か、日本語字幕・吹き替えのBlu-rayやDVDの発売数はかなり少なくて、今配信しているのもdTVだけ。AmazonでDVD発売はしているものの、日本語には対応していない。日本語字幕や吹き替えの有無は、確認必須

 

【脱線して、ノベルゲームアプリ】

映画も小説も関係なくなるんだけれど、「オズの魔法使い」をモチーフにしたノベルゲームアプリ「オズの国の歩き方」、大好きです。

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オズの国の歩き方 | ナイトメア・プロジェクト - SUNSOFT

 

ホラーノベルゲーム「歪みの国のアリス」で有名な、ナイトメア・プロジェクト発のファンタジーノベル。といっても、若干のホラー要素は否めない。

 

記憶を失った少女が、愛犬トト、カカシのクロウ、ロボットの木こりのジャック、ライオンの子供のレオンと一緒に、「救世主ドロシー」として長い長い旅をするという話。独特の世界観はもちろん、細部にまでこだわりがみえるキャラクターたち、「歪みの国のアリス」のその後とリンクする特別ストーリーもある。

 

オズの魔法使いが好きな人、歪みの国のアリスファンにも、こっそりおすすめしたい。というか、ナイトメア・プロジェクト制作のゲームのファンだから広めたいという下心があったりする。

歪みの国のアリスも大好きだし、カーテンコールもプレイしてるから!!

 

 

もうそろそろ秋も終わりそうだし、原作VS映画はこれで終わり、だと思いたい。思いたいんですけどね?

映画化された小説が、まだまだ本棚にある。どうしよっかなー。

 

【好きな10選】実話をモデルにしたホラー映画

どうも。

今回もお題やります。はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選にちゃれ〇じ1年生、第五弾!!よくもまぁ、5つもジャンルと映画が出てくるわ、自分。本格的な映画バカだ。

 

そんなこんなで、前回ちらっと言いかけた(フラグとも言う)実話をモデルにしたホラー映画10選をやっちゃいます。

あくまでもモデル、実話に基づく~とか、実際に起こった事件の映画化~とかじゃないよ。実際にあった事件とか、実在の人物がモチーフになった映画10選です。

それでは、れっつらごー。

 

 

【実話をモデルにしたホラー映画10選】

 

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10位「ウィンチェスターハウス」

2018年のホラー映画。

アメリカ、カリフォルニアに実在する幽霊屋敷「ウィンチェスターハウス」をモチーフにした映画。

 

ウィンチェスター銃で成功した一族が、銃で殺された人々から呪われたとかで、占い師の助言で家の増設を繰り返して幽霊から逃げ続けていると噂の「ウィンチェスターハウス」が舞台。

かなり有名な幽霊屋敷を舞台にしたら、見てる側がスクリーンの外で迷子になった残念な映画。そんなにね、駄作ってレベルじゃないんだけれど、とにかく残念。

 

 

9位「ザ・ライト エクソシストの真実」

2011年のホラー映画。

優秀な神学生だが、神も悪魔も信じていない青年が、悪魔祓いを何度も行ってきたルーカス神父の元で成長していく物語。

 

公式では実話が基になってると言っているけれど、モデルになった人物とか出来事は一切不明。悪魔祓い関連は、簡単に名前出せないんだろうね。信仰とか(?)いろいろあるし。内容も淡々としてて、個人的には宗教の勉強してる気分になった。

あと、主演ルーカス神父を演じたのが「羊たちの沈黙レクター博士役でおなじみアンソニー・ホプキンス。反射的にレクター博士!!ってなるの、そろそろ止めたい。

 

 

8位「NY心霊捜査官」

2014年のホラーサスペンス映画。

元NY市警の巡査部長で、実在の霊能力者の手記「エクソシスト・コップ NY心霊事件ファイル」が原作。主人公のモデルになったのも、手記の執筆者本人

 

警察官ラルフ・サーキには霊能力があった。神父から、事件には悪魔が関わっていると知らされたラルフは、心霊捜査官となって事件解決に挑む。

映画本編を見たとき、画面がやたら薄暗いのが印象的だった。あと、淡々とし過ぎてて盛り上がりに欠けるなぁと。実際の事件がモデルなんだから、劇的な展開が沢山あった方が怖いけれど。もうちょっとこう、驚かしに来ていいよ?って思う。アメリカの映画にしては、幽霊(悪魔)が派手に驚かしに来ない作品。

 

 

7位「悪魔の棲む家

1979年の映画のリメイク版、2005年のホラー映画。

74年、ロングアイランドアミティヴィルで実際に起こった超常現象がモチーフ。小説「アミティヴィルの恐怖」が原作。

 

現実にあったことを描いたとは言われてるけれど、実際はかなり違ってたり脚色のある小説が原作ってことで、映画の内容も実際の出来事とはかなり違うらしい。有名な作品だし、面白いのは確実。2005年のリメイク版は、ラストとかが変わってるから、79年版好きにもオススメできるよ。

 

 

6位「エクトプラズム 怨霊の棲む家

2009年のホラー映画。

1987年にアメリカ、コネチカット州で起こった事件がモチーフ

 

ガンになった息子の治療の関係で引っ越した家で起こる超常現象と、翻弄される一家の姿を描いている。実際の事件がどんなものかは明確にされてないんだけれど、モデルになった家は実際にあるらしい

ストーリーもなかなか怖くて、ちゃんと筋が通ってる。でも、自分が暮らしてる家に瞼が切り取られたあんなものやこんなものがあると想像したら、怖い前に気持ち悪以下略

 

 

5位「死霊館 エンフィールド事件」

2016年のホラー映画。

1977年から2年以上、イギリスのエンフィールドで続いたポルターガイスト現象がモチーフ

 

死霊館シリーズ2作目で、ローレン夫妻がまたまた大活躍。実際にローレン夫妻がエンフィールド事件を調査したって情報は見かけないし、ガタイのいい悪魔シスター(?)とのバトルもあるから、オリジナル色が強め。実際の事件と実在の人物を掛け合わせただけでも、そこそこ面白みはあるよ。

あと、エンフィールド事件はかなり有名だと思ってるんだけど……それって私だけ?

 

 

4位「アナベル 死霊館の人形

2015年のホラー映画。

死霊館シリーズのスピンオフ作品で、アナベル人形シリーズ1作目。実在の超常現象家ウォーレン夫妻が実際に保管している、呪われたアナベル人形にまつわる話

 

実在するヤバい人形といえば、アナベル人形とロバート人形がかなり有名。他にも、ジョリエット、マンディ、PUPAとか以下略

 

実際のアナベル人形は、いわゆるキャベツ人形で可愛らしい。でも、映画のアナベル人形は、見た目から怖がらせに行きますよ感がすごい。制作のジェームズ・ワンの「ソウ」のジグソウ人形とか「デット・サイレンス」の腹話術人形とそっくり。

映画本編もそこそこ怖くて、夜中の2時過ぎに見てゾクってなった数少ない作品。

 

 

3位「サクラメント 死の楽園」

2013年のPOVホラー映画。

78年に起こった人民寺院での集団自殺事件をモチーフにしている。

 

一言で表すなら、カルト怖い。ドキュメンタリー番組で、カメラマンの妹が入信してる新興宗教団体に取材に行ったら本気で危ないカルトだったっていう、ファウンドフッテージ作品。

知らない間に外に出られない雰囲気になっていくのとか、徐々に追い詰められていく緊迫した描写が上手くて怖い。でも、カルトのボスのおっちゃんと討論するシーンとかもあって、これがなかなか面白い。

 

タイ・ウェスト監督、イーライ・ロス制作っていうコンビが豪華すぎるって思ったんだけれど、期待を裏切らなくて最高。

 

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2位「ポゼッション」

2009年のホラー映画。

2004年のロサンゼルスタイムズ紙に掲載された、ネットオークションに出品された本物の呪われた箱と、その由来、出品者の恐怖体験がモチーフ。

 

掲示板発の有名な怪談話「コトリバコ」を連想してしまったのは、私だけではない、と思ってる。映画版の箱の中身は悪魔だけど、標的が子供ってとこは、まぁ似てるような気がしないでも以下略

蛾が出てきたり、口の中から手が出てきたり、映像的に気持ち悪いシーン盛りだくさん。あと、サム・ライミ制作なのもポイント高い。

 

余談だけど、サム・ライミ監督の「スペル」の主人公が、クライマックスの墓場でブチ切れシーンが個人的に大好物。あれ、思わず笑っちゃう。

 

 

1位「ディアトロフ・インシデント」

2013年のPOVホラー映画。

1959年に旧ソ連ウラル山脈で起こった、ディアトロフ峠事件をモチーフにしている。

 

ディアトロフ峠事件は、登山上級者のはずの男女9人が、半裸だったりと異様な姿の死体で発見されたっていう怪事件。ご遺体から放射性物質が検出されてて、陰謀論とか超常現象説とかが飛び交ってたんだけど、2020年に雪崩が原因だと発表されてる。


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映画の内容は、アメリカの大学生男女5人がディアトロフ峠事件を調べて登山をしたらこうなった、っていうファウンドフッテージ作品。ラストが若干カオスなんだけれど、それを含めて個人的に大好き。

アメリカから旅立って、ロシア旅行ヒャッハー!!お酒が美味しい!!みたいなシーンから、登山開始以降のテンションの落差とかも見てて面白いよ。

 

 

 

いやー、今回の10選も大変だった。全部がエクソシスト系になりかけた。まぁ、ほとんど悪魔祓いのシーンがある映画なんだけど。洋画ホラーといえば、悪魔が出てくるのが多いからね。

そして、邦画ホラーではポピュラーな幽霊の存在感が薄いw

 

そういえば、実際の事件がモデルだと勘違いされやすいのが「THE 4th KIND フォース・カインド」。タイトルの意味は第四種接近遭遇。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のホラー映画で、個人的には大好きです。


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でもこれ、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」と似てて、本当にあった事のように宣伝してただけ。バイノーラル・マーケティングだったと思うんだけど、間違ってるかも。

 

実際の博士役の不健康な体型が、かなり不気味な作品だったりするんだよね。モキュメンタリーとかPOVも、個人的に大好物だからなぁ。

あ、次はPOV縛りでいける気が以下略

 

【読書の秋】原作から読むか、映画から見るか

どうも。

好きな10選やり過ぎた感が否めなくなってきたので、今週のお題「読書の秋」にちなんで、原作VS映画の話を書きます。

 

というのも私、映画好きであると同時に活字バカでもあって、小説大好きなんですよ。原作読んでたのが映画化されるとか、あるある。

なのに!前に書いた「ぼぎわん」の記事みたいに、原作と映画が別モノ過ぎて納得できない!!みたいな事が多すぎる……。

yuotaso69.hatenablog.com

 

そんなこんなで、好きな小説とその映画化作品、映画版の面白さ(当社比)なんかを綴ってみます。それでは、れっつらごー。

 

 

【原作から読むか、映画から見るか】

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小説「のぞきめ」三津田信三

三津田信三のホラー小説。小説家の「僕」が入手した、のぞきめという怪異についての体験談「覗き屋敷の怪」と「終い屋敷の凶」。そして、「僕」の周囲で起こるのぞきめによる怪異。

主人公の小説家「僕」が三津田信三、主人公が「のぞきめ」執筆中に怪異に見舞われるというメタ要素たっぷりの小説。しかも、ありえない場所から視線を感じたら、一度本を閉じて下さいという注意書きまである。

 

作家本人が出てくる、実際に入手した怖い話を載せた、っていう設定だけでも、リアルなのかフィクションなのかわからない感じでモヤっとした気持ち悪さがある。

 

「覗き屋敷の怪」と「終い屋敷の凶」の体験談2つ、最終章には三津田信三のやんわりとした謎解きパートがあるんだけれど、この後味が最悪(良い意味で)。2つの話の考察、のぞきめという怪異の正体、注意喚起の理由に、読み返したくなること必須

え、大丈夫なの?ってなる。私は読んでから数年経つけれど、全く問題ないよw

 

それから、体験談2つで、中編2作読んでるイメージにも近いから、長編小説苦手って場合でも読みやすいと思う。

 

幽霊屋敷シリーズ(どこの家にも怖いものはいる、わざと忌み家を建てて棲む、そこにない家に呼ばれる)も同じ形で書かれてるから、のぞきめが気に入った場合はおすすめ。

 

私は、「のぞきめ」と「幽霊屋敷シリーズ」はハードカバーで全部持ってるし、何度も読み返してる。異変はまだ起きてない。

 

どうでもいい話だけれど、三津田信三作品、「死相学探偵」シリーズと「刀城言耶」シリーズ以外は全部読んでるくらいには好き。上の二つのシリーズは、なんとなく逃しちゃってる。

そのうち全部読みたいなぁ。

 

映画「のぞきめ」

勝手に評価[☆]

 

原作小説が怪談好きにもおすすめできる良作だったのに対して、映画はありえないレベルで残念。どうしてこうなった!!

 

最近の邦画ホラーはアイドル主演でコケるパターンが多いんだけれど、これもアイドル映画で、見事に失敗してる。板野友美がホラー映画向きじゃない。

悲鳴がね、ものすごく気になる。あんまり綺麗な悲鳴じゃない。悲鳴に綺麗とかあるかと聞かれれば、そんなものは無い気もするんだけれど。


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あと、ストーリーも原作からほど遠い。小説家の三津田信三が入手した話と体験談っていう、リアルかフィクションかの区別があいまいなところが面白いのに、板野友美演じるジャーナリストが主人公って。完全にフィクションにしちゃってる。この設定はいただけない。

原作ファンは、見ていてがっかりすると思うよ。私がそうだった。

 

ラストで、主人公の婚約者が三津田信三って名前で小説「のぞきめ」を出版してるのだけは良かった。原作ちゃんと意識してます感があって。

 

悪の教典貴志祐介

貴志祐介のサイコホラー小説。生徒や同僚からの人気が高く、保護者からの信頼も厚い高校教師蓮実聖司。その正体は、サイコキラー

はじめて読んだとき、名前からすごいと思った。「聖」って文字が入ってるサイコパス、殺人鬼、もう意図してこの名前だよね。蓮実は最初からサイコパスってわかっていて、そんな彼が高校を支配していく気持ち悪さが描かれてる。

 

私が小説を読んだのは、映画化が決定した後だったから、帯に実写版ハスミンが載ってた。だからなのか、脳内でハスミンの顏が伊藤英明に入れ替わって大変だった。個人的に、貴志祐介の小説は集中して読めないっていう謎ジンクスがあるんだけれど、これもそう。

 

ハードカバーじゃなくて文庫本を持ってるんだけれど、おまけ短編が入ってて毒気を抜かれた記憶がある。「アクノキョウテン」は、恐怖の味噌汁かよ!ってなった。本読んでて、声出してツッコミ入れたの人生初かもしれない。

 

映画版より小説の方が、キャラクターの心の動きが表されてるんだけど、ハスミンは理解できないままなんだよね。サイコパスサイコキラーだからなんだろうけど。

とりあえず、ラストの後味は最悪だった(褒めてる)

 

映画「悪の教典

勝手に評価[☆☆☆☆]

 

2012年公開、三池崇監督、伊藤英明主演の映画。

これまで熱血ヒーロー役が多かった伊藤英明サイコパス役ってことで、かなり期待して映画館に行った記憶がある。結果、かなり良作だった。胡散臭い笑顔の伊藤英明がハマり役でしかなかった。


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あと、山田孝之の変態っぷりが容赦なかった。あれは、映像化しなければわからない面白さだった。原作ではイメージしづらい音楽とかも、映像化されれば簡単にわかるんだと再確認。

 

文化祭前夜のハスミンの殺戮パーティー(勝手に命名)も、実際に明るい音楽を流しながらのシーンだったから、楽しいんだかよくわからない感情になって、簡単に原作の気持ち悪さを楽しめる映画だと思った。個人的に、原作も映画も、どっちもお気に入り。

 

「INTO THE WILD 荒野へ」ジョン・クラカワー

1992年、クリストファー・マッカンドレスという青年の遺体がアラスカで発見される、という事件が実際にあった。裕福な家庭で育ち、優秀な成績で大学を卒業したクリスが、突然行方をくらまし、すべてを捨てて旅をした理由は何だったのか?そして、何故クリスは死んだのか?

ノンフィクション作家のジョン・クラカワーが、クリスの旅の痕跡をたどりながら、聡明なクリスが亡くなった原因に迫っていく1冊。

 

私がこの本に出会ったのは、高校時代。かなり多感な時期で、家族への不満とか、このまま勉強して大学に行って、そんな人生でいいのかと悩んでた頃に読んだ。だから、自然な流れでクリスに感情移入できたし、「自分をぶっ壊す旅」にも憧れた。

旅には出られなかったけれど、「荒野へ」は私のバイブルで、小説の中の言葉のひとつひとつが大切な宝物。それがたとえ、クリスの死であっても。

 

お涙頂戴の大袈裟な感動ストーリーじゃないし、ただ美しく飾っただけじゃないクリスの一生を淡々と追っていくのに好感が持てる一冊。

 

余談だけれど、大人になってから、作中に出てくるヘンリー・D・ソローの「ウォールデン 森の生活」のハードカバー版を手に入れた時は飛び上がるほど嬉しかった。お値段がね、結構いいんだよ。

 

映画「INTO THE WILD」

勝手に評価[☆☆☆☆☆]

 

2007年、ご遺族に長年頼み込んで許可を得たショーン・ペン監督が映画化

エミール・ハーシュ演じるクリスの姿や、旅の途中での美しく残酷な景色の数々、人々との出会いと別れ、最期の姿はただただ圧巻される。

荒野の廃バスでの生活、過酷な自然の前では人間は弱い生き物だという事実、ただ美しいだけではない物語すべてがリアル。あと、主演のエミール・ハーシュは、クリスを演じるためにかなり体重を落としたらしい。ラストシーンとか、心配になっちゃう。


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クリスの最期のセリフは想像でしかないんだろうけれど、違和感なく受け入れられる。それはきっとクリスが旅で得た答えだろうし、クリスの事を考え、時に憧れ、安らかな眠りを祈る私たちの願いでもあると思う。

映画のヒット後に、クリスの廃バスが観光地みたいになっちゃって撤去されたという噂を聞いたんだけれど、もし本当だったら悲しい。あるがままに朽ちて欲しかった。

 

涙なしには見られないし、何度見ても泣いちゃう作品。私は、初回限定盤DVDも買った。

 

「シャイニングスティーヴン・キング

冬になると雪に閉じ込められてしまうホテルの、冬の間の管理人になった一家。アルコール依存症で小説家を目指す父が探し出した仕事だったが、そこは曰く付きのホテル。しかも、幼い息子にはシャイニングと呼ばれる超能力があった。

 

ホラーの王様ことSキングの小説、しかも有名映画の原作。私は、原作を先に読んだ派だったりする。映像化作品が多いキング小説だけれど、これはジャック・ニコルソンの顏のポスターが有名。

小説では、息子ダニーと料理長ハロランさんの交流が多かったり、ホテルに支配されていく父ジャックが描かれてて、映画版とはかなり違う中身になってる。

これから冬になるし、雪が降ったときに読むと雰囲気が出るかも。

 

映画「シャイニング」

勝手に評価[☆☆☆☆]

 

1980年の、スタンリー・キューブリック監督作品。

実は、原作とかなり違う内容になってる。そのことで原作者スティーヴン・キングが大批判した末に、自分でドラマ版を作っちゃったのは有名な話。

 

原作との違いは否めないんだけれど、映画版は全く別モノとして見れば面白い。ホテルにそそのかされて精神が破綻していくジャックの狂気とか、超能力で幽霊が見えちゃって怯えるダニーとか。双子の女の子の幽霊とか、有名だよね。

 

2019年には続編「ドクター・スリープ」が制作されて、双子の正体が明かされたとか?実はまだ見てないから、早く見たくて仕方ない!!

マイク・フラナガン監督作品だし、面白いと信じてる。

 

 

今回は、本棚からお気に入りの小説出しつつ書きました。全部持ってるし、他にも書こうと思った作品があるから、秋のうちに第二弾やろうかと考え中。お題期間が終わらなければ書くかも。

 

そうそう!!

今年買って読んだ小説で一番面白かったのが、雨穴さんの「変な家」。これはもう映像化されてる……雨穴さんのYouTubeチャンネルで。笑


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雨穴さんの異様な世界観にハマって1年以上経つ私は、「変な家」書籍化お知らせ動画だけを貼って、脱兎のごとく逃げるとしよう。

 

【好きな映画10選】実話がモデルになったクライムサスペンス映画

どうも。

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選に、ちゃれ〇じ1年生、第四弾(またか、という声は受け付けません)。

 

今回は、実際に起こった事件がベースになった映画を10作品選びます。

これまでホラーメインでやってきましたが、というかホラー映画感想レビューを書こうとして始めたブログなんですが、今回は実話ベースのクライムサスペンス縛りでいきます。あっ、実話ベース&ホラー縛りもいけr以下略

 

【好きな実話ベースのクライムサスペンス映画10選】

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10位「チェンジリング

2008年のサスペンス映画。

1920年代、ロスで起こったゴードン・ノースコット事件がモデル。

 

ゴードン・ノースコットによる連続少年誘拐殺人事件が起こる。息子が行方不明になっていたシングルマザーは、息子は殺害されたと悲観する。やがて息子は帰ってくるが、それは別人だった。

一人目の息子は警察がでっち上げた偽物で、それを証明しようと母親役のアンジェリーナ・ジョリーが奔走。かっこよすぎる。そして、警察と世間の声が腹立たしくなる。いつの時代も変わらないねぇ。

実際の事件は進展があったらしくて、DNA鑑定で本物の息子の子孫と思われる人物が見つかったとか?

 

余談ですが、チェンジリング」の意味は「取り替えっ子」。ヨーロッパの民間伝承で、人間の子供と醜い妖精の子供を入れ替えられてしまうことらしいよ。

 

 

9位「ゾディアック」

2007年のスリラー映画。

有名なアメリカの未解決事件、1968~74年に起こったゾディアック事件がベース。

 

ゾディアックを追うことに人生を捧げた風刺漫画家、新聞記者、刑事たちの人間模様を描いた。ゾディアック事件を描くっていうよりも、事件に憑りつかれた男たちの物語。家族に愛想を尽かされても、犯人や真実を知りたいっていうのは、憑りつかれてるとしか言いようがない。見ていて、「あ、こいつヤバい」って思うシーンも多々あり。

こう、クライムスリラー的な山場は無くて淡々としてるんだけど、見終わったあとモヤっとする。後味はよろしくないから、デザート(?)の準備をおすすめしたい。

 

 

8位「テッド・バンディ」

2019年のサスペンス映画。

1970年代に実在したシリアルキラー、テッド・バンディの事件、逮捕、裁判から死刑までを描いた。公式サイトがまだ生きてたよ!!

www.phantom-film.com

 

テッド・バンディの恋人視点で進む物語。シングルマザーの女性が、テッド・バンディと出会い恋人になって、裁判になっても無罪を信じ続けるのがベース。最後まで、殺人シーンの回想とか確実な証拠とかは出てこないんだけれど、怪しさマックス。

有名な話だけれど、裁判で自分で自分の弁護をしてコテンパに負けるの、見ていて「ざまぁwww」ってなった。そりゃ恋人も愛想尽かすって。逮捕されてから、ちゃっかり浮気して妊娠までさせてる描写もあるし。

顔がいいからって……女の敵だ!!

 

恋人だった女性が、シリアルキラーの元恋人」じゃなくて、ひとりの女性として生き抜いてくれてたらいいな、と思った。

 

 

7位「チャイルド44 森に消えた子供たち

2015年のスリラー映画。

連続殺人は存在しないとされていた旧ソ連の時代背景や政治、警察の動きと、ひとりの軍人が連続殺人鬼アンドレイ・チカチーロの事件を追う様子を描いた。

 

政治背景とかはさっぱりわからない私だから、軍人レオの生い立ちとかはサッパリ。ちょっと眠かったくらい。チカチーロに焦点を当ててるっていうよりも、変な事件が起こってる!って気付いたレオが、嫁と一緒に秘密警察に命を狙われつつ犯人を見つけて事件解決しちゃったイメージが強い。

こう、いろんなものが中途半端で残念

完全に、レオという人間の話だから、チカチーロ事件を知りたくて見るのは間違い。スパイス程度だと思っておいて。ただ、連続殺人は存在しないことにされてたのにはびっくりした。

 

原作小説は、2009年の「このミステリーがすごい!」海外編で1位になったらしい。

 

 

6位「隣の家の少女」「アメリカン・クライム」

2007年のクライムサスペンス映画。

インディアナの犯罪史上で最もおぞましい事件と称される、1960年代のシルヴィア・ランケイス事件をベースにした。

 

隣の家に越してきた、孤児になった姉妹メグとスーザン。二人が気になる少年デヴィットは、姉妹がひどい虐待を受けていることに気付き、助けようとする。見ていて気分が悪くなる、いわゆる胸糞映画。残酷だし、虐待の内容とかおぞましいし、見ていてほんと気分が悪くなる。ラストも救われない。

 

同じ2007年に、同じ事件をベースにした映画「アメリカン・クライム」。こっちの方が、実際の事件に近いストーリーらしい。こっちも胸糞映画、残酷過ぎる。

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5位「コレクター」

2012年のサスペンス映画。

ゲイリー・ハイドニックによる連続猟奇殺人事件がベースにされている。

 

原題が「THE FACTORY」。またまた出ました、原題vs邦題問題。映画の内容からして赤ちゃん工場という意味合いで「FACTORY」を使えば良かっ以下略

あと、ゲイリー・ハイドニックの犯行動機をベースにしているだけで、作品全体が実際に起こったことをベースにしたわけじゃない作品。主演のジョン・キューザック演じる刑事が猟奇事件を追う中で、娘が犯人に攫われてしまうというサスペンス映画にあるある展開。ジョン・キューザックが暴走するのを見ていて、懲戒免職の文字が頭をよぎったよ。あと、どんでん返しもある。

ちなみに、映画公開後に発覚したクリーブランド監禁事件と映画の内容が似てることで、かなり話題になったとか。

 

 

4位「モンスター」

2003年のクライムスリラー映画。

元娼婦の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの生涯を描いた。

 

美人のシャーリーズ・セロンが体型変えて、眉毛剃って、アイリーンになりきった映画。女優魂ってやつ?同性愛者の女の子役は、「アダムス・ファミリー」で有名なクリスティーナ・リッチキャスティングもかなり豪華だったのか!!今付いた。

彼女と一緒にいるために犯罪に手を染めるのとか、すごい悲しかった。そして、クリスティーナ・リッチの悲劇のヒロインっぷりが腹立たしかった。

 

もちろん犯罪行為、人を傷つけたり殺すのは罪だし、動機も納得いくものじゃないけれど、転がり落ちるように犯罪に手を染めていくっていう描写が物悲しい映画。あくまでもフィクションとしてね。

 

 

3位「コンプライアンス 服従の心理

2012年のスリラー映画。

2004年に起こった、ストリップサーチいたずら電話詐欺をモデルにした作品。

 

ファストフード店に警察から電話が来て、従業員の女の子が犯罪者だから捕まえておくようにと命令され、過激化していくっていう心理的に怖い作品。ミルグラム実験とか、スタンフォード監獄実験を思い出した。

スタンフォード監獄実験は映画化されてて「es」ハリウッドリメイク版「エクスペリメント」があるよ。どっちもかなりの胸糞映画。

 

周囲は、警官の命令~って言いくるめられてありえない行動に出るし、女の子はやってもいない犯罪を押し付けられてひどい扱いをされる。自分が加害者にも被害者にもならないために、見て、知識として知っておいていい内容だと思う。

 

 

2位「サイレント・ハウス」「SHOT」

2011年のサスペンスホラー映画。

1940年代のウルグアイの未解決事件がモデル。拷問を受けたと思われる男性2人の遺体が発見され、現場にはポラロイド写真が残されてたっていう事件らしい。

 

2010年のウルグアイ映画「SHOT」のハリウッドリメイク版。主演が、なんと、人気ドラマ「フルハウス」のミシェル役、オルセン姉妹の妹!!。

そのエリザベス・オルセン演じるヒロインと、ワンカット撮影が見どころになってる。あとは、未解決事件だからなのか、どんでん返しもあるよ。

 

ウルグアイ発のオリジナル版「SHOT ショット」。なぜか見る機会に恵まれない。

SHOT/ショット(字幕版)

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  • フロレンシア・コルッチ
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1位「エミリー・ローズ

2005年のホラーサスペンス映画。

76年、ドイツで起こったアンネリーゼ・ミシェルに対する保護責任者遺棄致死事件がモデル。

 

悪魔祓いを受けたエミリー・ローズの生涯と、エミリーの死が原因で訴えられた神父、神父の担当になった女性弁護士の働きを描いた作品。ホラー描写もあるけれど、どちらかといえば法廷もの

当時の女性弁護士の立場の低さ、キリスト教徒が多い土地で神父を訴えることへの危うさが描かれている一方、悪魔祓いの危険性もうまいこと表現されてる。

 

エミリーが悪魔憑きになって、ガリガリにやせ細って、それでも暴れまわるのは完全にホラー。それが夢の中ですべて悟っちゃうのはご都合主義な展開。でも、エミリーのホラー展開とは別に、法廷ものとして軸があるのは面白い

ただ、エミリーの死の理由が、キリスト教にありがちな自己犠牲の素晴らしさ!みたいで、個人的にはあんまり好かない。そのシーンで泣いたけど。

 

 

余談だけど、ホラー小説の王様ことスティーヴン・キング原作の「IT」。ヘイ、ジョージィー♪でおなじみ(?)のピエロ、ペニーワイズが出てくるホラー映画。どうでもいいけど、ピエロ恐怖症なんですよ、私。

 

ペニーワイズは、実在の連続殺人鬼ジョン・ゲイシーがモデルになってるっていう噂がある。本当かどうかは、キング本人から明かされてないけれど。

ピエロになりすましたモンスターのペニーワイズが子供を攫う=ピエロに扮して子供を喜ばせていた男が実はシリアルキラーのジョン・ゲイシーってのが、モデルって言われる理由だろうね。ほんと、こわい(語彙力消失)


www.youtube.com

 

因みに、90年代にテレビドラマ版が制作されてるんだけれど、これがまたヤバいのよ。ピエロ型をしているときのペニーワイズの完成度が、もう、ヤバい。役者さん全力出し過ぎ。モンスター型になったときの映像は、まぁ、90年代のCG技術ってそんなもんだよね(現代のB級映画みたい)って思っちゃうんだけど。

 

 

そして最後に。

実際の事件で被害に遭われた方々、ご遺族の方々が、少しでも救われることを心から願います。

 

好きな邦画ホラー映画10選

どうも。

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選にちゃれ〇じ1年生、第三弾いきまーす!!

 

いやもうこれ、ジャンル分けしていかないと10作品選べないって、悲劇でしかないよね。どんだけ映画好きなんだよ、自分。というわけで、今回は邦画ホラー縛りでやっていきます。特に理由はないんだけれど、あんまり邦画見ないから楽、だと思う。

 

 

【好きな邦画ホラー映画10選】

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10位「残穢 住んではいけない部屋」

2016年のホラー映画。

原作は小野不由美のホラー小説。前日譚「鬼談百景」も映像化されている。

 

小説家の「私」に届いた、部屋で起こる怪異を知らせる一通の手紙の真相を追っていく物語。キャストも豪華で、特に小説家の平岡(モデルは平山夢明だと思ってる)を演じた佐々木蔵之介の変人っぷりが容赦ない。

2020年に他界した竹内結子主演作で、98年の「リング」以来のホラー映画出演っていうのが当時話題だった。でも、原作のなんともいえない気持ち悪さに比べて、映画版は淡々としちゃってるのが残念

個人的には原作の方が好き。あと、映画から話ズレるけど「残穢」小説が好きなら、三津田信三の幽霊屋敷シリーズも気に入るはず。経験談

 

 

9位「ほんとにあった!呪いのビデオ55」

2013年のホラー映画。

かの有名な「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズ、略して「ほんのろ」55作目にして劇場版。

 

ほんとにあった呪いのビデオ制作委員会に届いた「銅像」「飛ぶカメラ」「悪戯電話」「悪人」といった関係のないはずの投稿映像が、ひとつの結末へと繋がっていく。投稿映像のクオリティもそこそこ高いんだけれど、関係なかったはずの投稿映像すべてが裏で繋がってたとわかる時の気持ち悪さ、最恐

55作目を担当した岩澤宏樹監督は、「心霊玉手匣」シリーズを製作した時にも同じ手法を使ってて、ぜんぶがつながるラストは面白いよ。

 

 

8位「呪怨 劇場版」

2003年のホラー映画。

老人介護ボランティアで呪われた一軒家に足を踏み入れてしまったリカと、一軒家に住む家族の恐怖を描いた。

 

99年のVシネマ(ビデオ版)で伽椰子と俊雄が幽霊になった理由とかは明かされてて、その続編というか、その後に家に住んだ人たちの末路を描いてる。お布団安全説が破壊されるのは、個人的に大好き。布団の中が安全だなんて、ソース不明の都市伝説じゃ以下略

 

 

7位「カルト」

2013年のフェイクドキュメンタリーホラー映画。

心霊現象に悩む家族に密着取材することになった、あびる優岩佐真悠子、入來茉里と、最強の霊能力者NEOの姿を描いた。

 

白石晃士監督作品ということで、出ますよ、霊体ミミズ!!中盤までは、しっかりホラー映画。それが、どこぞのホストと見間違うようなナリをしたNEO役の三浦涼介が登場してからは、NEO様無双。そして「俺たちの戦いはこれからだぜ(キリッ)」という、少年漫画風打ち切り風エンド。ホラー映画見てたんだよね?ってなること間違いなし

メタなことを言うと、制作プロダクションがつぶれちゃったから続編は望み薄。それでも続編を望まずにはいられない、噛めば噛むほど面白いスルメ性質の映画

 

 

6位「うずまき」

200年のホラー映画。伊藤潤二のホラー漫画が原作。

黒渦町に襲い掛かるうずまきの呪いと、住民たちの様子を描いた。

 

これ、ひとりで映画館で見たんだよ。一緒にいた友達が怖がったから、人生初のおひとり様した映画。富江 replay」と同時上映だったと思う。

原作知らずに見たんだけど、作品全体に漂うジメジメした感触とか生理的な気持ち悪さとか、桐絵ちゃんの彼氏の棒読みセリフが気に入った。あと、グロいシーンが多い。面白いし好きな映画だけどね。

 

 

5位「リング」

1998年のホラー映画。

鈴木光司のホラー小説が原作。見ると一週間後に死ぬ呪いのビデオを巡る作品。

 

98年に大ヒットして、ドラマ化されたり、未だに続編が製作されてるシリーズもの。呪いのビデオが呪いの動画になったりもしてますね、はい。最近の続編は、正直面白さの欠片もない。残念過ぎる。ハリウッド2作目と、「リング0 バースデイ」までは最高に良かった。

98年版は、Jホラー特有のじっとり感、白ワンピに長い黒髪の貞子のどアップシーンが強烈だから、普通に怖いし面白いよ。

 

 

4位「富江

1999年のホラー映画。

記憶喪失の月子と、左目の下のほくろが特徴的で男を狂わせる不死身の美女の富江の物語。伊藤潤二のホラー漫画が原作。

 

薄幸の美少女のイメージしかなかった菅野美穂が、とんでもない悪女を演じた作品。シリーズ化して、いろんな女優さんが富江役を演じたけれど、菅野美穂を超える富江はいない、と思う。

菅野美穂が生首になって罵るってだけでも衝撃だったけれど、主人公の月子の青春満喫ラストも大好き。個人的には、途中からカオスになる「アンリミテッド」も好きだったりする。

 

 

3位「ミスミソウ

2018年のサイコホラー映画。

押切蓮介の鬱漫画が原作。転校先の田舎町での壮絶ないじめの末に、クラスメイトに家族を殺された少女の復讐の物語。

 

ひたすらグロい、人間が怖くて気持ち悪い、見た後に鬱になる、そんな映画。原作のキャッチコピーがメンチサイド(精神破壊)ホラーなだけに、映画も全力で精神破壊してくる。パッケージにもなってる、春花の赤いコートと血と雪の対比が美しくもあり、残酷でもある。鬱覚悟で見ないと、精神的に痛い目にあう映画だと思う。

ミスミソウ

ミスミソウ

  • 山田杏奈
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原作コミックも好き。ノベライズ版もあるよ。原作と映画はラストがちょっと違うから、ノベライズも気になってる。でも、内容が内容だけに手に取るか迷ってる。

 

 

2位「ノロイ

2005年のPOVホラー映画。

怪奇実話作家の小林雅文が残した、数々の映像記録をまとめた映画。

 

個人的に大好きな白石晃士監督のPOV作品。全力で怖い。奇妙な隣人と鳩の死骸、行方不明の超能力少女、霊体ミミズと奇怪な霊能力者、霊感がある若手女性タレント。そしてすべてはダムに沈んだ村の奇祭へと繋がっていく。

 

若手タレント役を演じたのは、売れる前の松本まりか。当時から、演技力も存在感も飛びぬけてる。最強の霊能力者が、アルミホイル巻いたヘルメットと服を着て「霊体ミミズ」とか言ってるのは、別の意味で怖い。元凶のおばちゃんも、別の意味で怖い。人間注意。

 

 

1位「放送禁止 劇場版3 洗脳~邪悪なる鉄のイメージ」

2014年のホラー映画。

洗脳からの解放を目指す主婦、カウンセラー、カメラで記録する主婦の親友の姿と、真実。

 

2003年からフジテレビ系列で放送されていた「放送禁止」シリーズの、劇場版3作目。事情があってお蔵入りになった取材映像を再編集したという体の、フェイクドキュメンタリー。隠された謎を見つけたり、解いていくのがおもしろい作品。

 

「放送禁止」シリーズは大好きで全部見てるし、書籍「出版禁止」まで手を出してるくらい。ただ、何を言ってもネタバレに繋がる気がするから、とにかくおすすめ、としか言えない……。見ればわかる、うん。

 

ホラー映画だけど、人間の怖さと謎解きがメインだから、幽霊とか苦手でも見やすい。むしろ、幽霊とかはダメだけど放送禁止シリーズは好きって友達もいる。劇場版2の、この笑顔の大家族が怖いわけがない。(※ホラー映画です)

 

 

邦画ってあんまり見ないから、邦画ホラー10作品選ぶのは楽勝~とか思ってた自分を今殴りたい。好きな10作品のはずが、途中でホラー小説に脱線しそうになったり、自分的に怖いと思ってる10作品になりかけた……あっぶない。

 

震える舌」「オーディション」「グロテスク」の三作品だけは絶対に選んではいけない!!と自分を戒めつつ、なんとか書ききりましたよ、えぇ。上記の三作品は、ガチでグロいから苦手なんだよね。

 

 

最近は「心霊マスターテープ」って番組とか、YouTube配信してるフェイクドキュメンタリー「Q」にハマってて、邦画ホラー映画から遠ざかってるから、なんだかなぁと。

フェイクドキュメンタリー「Q」は、「放送禁止」シリーズとちょっと似てるかも、とか思ってる。


www.youtube.com

 

うん、まぁ、「ほんのろ」「コワすぎ!」「心霊玉手匣」「NotFound」「封印映像」みたいなDVDシリーズとか、配信番組ばかり見てるから、たまには邦画ホラー映画見てもいいかも。たぶん。

 

好きなB級モンスターパニック映画10選

どうも。

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選にちゃれ〇じ1年生、というか2年生?やります、はい。

 

自称ホラー映画大好き人間が、好きなホラー映画を10作品に絞るとか無理な話。前回の記事を書きながら、次はサメ縛りいくぞーー!!と考えてたので、好きなモンスターパニック映画10選を綴っていきます。

もちろんB級……いや、Z級もある、かもしれない。というか絶対ある。

 

 

【好きなB級モンスターパニック映画10選】

 

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10位「PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星」

未体験ゾーンの映画たち2017で公開された作品。

 

かの有名なSF映画猿の惑星」を盛大にパクった作品。邦題あるあるではなく、原題が思いっきりパクっ以下略

猿……ではなく、鮫が支配するようになった地球で、人類と鮫が微妙な生き残りバトルを繰り広げるという、どっかで聞いた覚えのあるストーリー。未公開ゾーンの映画たちでしか公開できなかったのも頷ける。このやらかしちゃった感がすごく好き

 

 

9位「アタック・オブ・ザ・キラートマト」

1978年のSFホラーコメディ映画。

突然人間を襲い始めたトマトVS人間の大戦争

 

伝説のZ級映画にして、謎の人気を誇る作品。スタッフロール中にピザ屋の広告が入るという、謎多き映画。狭すぎる会議室で行われるキラートマト対策会議とか、クオリティという概念を無視したキラートマトとか、ツッコミが追いつかない。あと、無駄に声のいいテーマソングがクセになる。トメ~イトゥ~♪

 

 

8位「ゾンビ・サファリパーク」

2015年のゾンビ映画

ゾンビパーク内でゾンビが大暴れ、生き残った人間は命がけで脱出、という毎度おなじみのストーリー。

 

ゾンビ狩りができるテーマパークっていうのが倫理観大丈夫?って思ったんだけど、大丈夫じゃなかった。ストーリーは適度に考えさせられるもので、元は人間だよなーって思っちゃう。見終わったあとは、2006年の「ゾンビーノ」と似た感じになる。

2015年版「ジュラシック・ワールド」と「富〇サファリパーク」を意識したとしか思えないタイトル&パッケージは、B級映画業界の本気が垣間見えて好き

 

 

7位「シャークトパス

2010年のサメ映画。

鮫(シャーク)とタコ(オクトパス)のハイブリット生物、シャークトパスと人間の生き残りをかけた以下略

 

サメとタコのハイブリットという点以外は、そんなに珍しくないモンスターパニック映画。製作がB級映画界の帝王ロジャー・コーマンというのにも納得。CGは、安定のチープさ。でも、シャークトパスという生物がなんか可愛い、見ているうちに愛着がわいてくる、なんで?

ちなみに「シャークトパスVSプテラクーダ(プテラノドン+バラクーダ)」、「シャークトパスVS狼鯨(狼+シャチ)」もあるよ。

シャークトパス(字幕版)

 

 

6位「アタック・オブ・ザ・キラードーナツ」

2016年のホラーコメディ映画。

伝説の「アタック・オブ・ザ・キラートマト」のオマージュ作。偶然出来てしまったキラードーナツたちが人間を襲う。

 

タイトルからして「アタック・オブ・ザ・キラートマト」を意識してるんだけど、ドーナツ屋のジョニーとミシェルの青春ラブストーリー展開もある作品。あと、キラードーナツのクオリティが……B級とは思えない完成度。CG技術と効果音も使って、キラードーナツを描いてる。ちょっとかわいい。

ただ、コメディ色を出すために下ネタを多用するのは、個人的にドン引きした。

 

 

5位「ゾンビガール」

2014年のホラーコメディ映画。

ラニ」「グレムリン」のジョー・ダンテ監督作品。

 

別れたヤバい彼女がゾンビになって帰ってくる話。三角関係の中に一旦死んでるゾンビ(元カノ)がいるから、これ何?みたいなカオス展開になる。心が一番パニックになる映画だったりもする。

アントン・イェルチン演じる主人公が新しい彼女と墓場でゾンビ映画見ているときに、元カノがゾンビになって登場というメタ要素たっぷりのシーンが大好き

 

 

4位「フリークスシティ」

未体験ゾーンの映画たち2017で公開されたホラーコメディ。

人間、ヴァンパイア、ゾンビが共存する街に、UFOの大群が現れた。おバカなヴァンパイア少女、ヘタレな人間の青年、天才ゾンビ青年は街を守るために立ち上がる。

 

ゾンビ映画でもお腹いっぱいになれるのに、ヴァンパイアと人間とゾンビが一緒に暮らしてて、UFO来襲。フリークス大渋滞。B級映画にしては完成度が高いんだけれど、キャラも設定も、とにかくすべてが濃い映画。あと、ちょっとグロい。

フリークス・シティ (字幕版)

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  • ニコラス・ブラウン
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3位「ゾンビランド

2009年のホラーコメディ映画。

ゾンビがはびこる世界でたくましく生きる、4人の男女の姿を描いた。

 

アイゼンバーグ演じるコロンバスの、生き残るためのルールが絶対に役立つ。断言したい。そんな映画。屈強なタラハシーのトゥインキー大好き設定とか、峰不二子を連想させる悪女っぷりの姉妹が可愛い。

そんなにB級でもない映画だったりもする。あと、ゴーストバスターズビル・マーレイが本人役で出演してるのが楽しい映画

 

続編、実はまだ見てなかったりもする。

 

 

2位「ゾンビーバー」

2014年のホラーコメディ映画。

もう記事にしてるから、詳細はそっちをちぇけらー。

yuotaso69.hatenablog.com

おバカなB級映画だけど、ホラー愛に溢れてるよ。

ゾンビーバー (字幕版)

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  • レイチェル・メルヴィン
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1位「シャークネード」

2013年のサメ映画。

全6作品で完結するシリーズ作品。竜巻に乗って大量のサメが襲ってくる現象「シャークネード」と、元サーファーのフィン・シェパードと家族たちの戦いの記録。

 

B級映画といえばアサイラム社(配給)なんだけど、「シャークネード」シリーズも例にもれずアサイラム社。しかも、シリーズが進むとパクリ度合が増えていく。そして主人公フィンの嫁エイプリルの人間度は減っていく。

「007」「アルマゲドン」「スターウォーズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を、これでもかと盛大にパクって以下略

 

クオリティは低くて、宇宙服にガムテープが貼ってあるのが見えてたり、CGがチープだったり、いかにもなB級映画1作目と2作目はよくあるB級サメ映画なんだけど、3作目からは完全に攻めの体制。あと、カメオ出演がものすごく多い作品だったりする。

 

ちなみに、アイアン・ジーリングとチェーンソーの組み合わせだけでワクワクしてきたら、シャークネード症候群の末期症状。

……適当に言ってみたら、妙に語呂が良かった。

 

 

B級モンスターパニック映画なら、10作品選ぶの余裕じゃん!!とか思ってたら、全然余裕じゃなかった。今回も絞り切れず悩んだ。

私はサメ映画もゾンビ映画も大好きだったんだ!!

シャークネードをシリーズひとまとめにしなかったら、全6作品で、残り4作品しか出せなかった。シャークネード強すぎる。

 

個人的にシャークネードシリーズがものすごいオススメなので、いろんな人に見てもらって、爆笑してほしい。覚醒しちゃうシリーズ4作品目とか、ジャケットのパクリ具合だけでも楽しい。

シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ(字幕版)

ノヴァ、それスターウォーズライトセーバーに見えそうだからやめて(爆笑)

 

 

余談になるんだけど、未体験ゾーンの映画たち2021で公開された「ゾンビ津波」が気になり過ぎて困ってる。


www.youtube.com

 

「シャークネード」のアイアン・ジーリングが主演&漁師役、津波に乗って大量のゾンビがやって来る、もうここだけ見ても「シャークネード」と同じB級映画の香りがする。

 

ただ、震災経験者からすると、津波ってキーワードに抵抗があるから、かなり迷ってる。見るべきか、見ざるべきか。まずはセンタ・パラタスだ。(センタ・パラタスの意味は、シャークネードを見ればわかる、たぶん!!)

ゾンビ津波

ゾンビ津波

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好きなB級ホラー映画10選

どうも。

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選に、ちゃれ〇じ1年生やります(ちゃれ〇じは違うやろがい)

 

ホラー映画感想レビューを書いているブログだし、ホラー映画縛りで書こうと思ったんですよ。思ったんですけどね。

10作品に絞り込めないいい!!

好きなホラー映画とか言い出したら、アレも好き、コレも好き、あーでもこっちも、って終われない(確信)

 

 

【好きなB級ホラー映画10選】

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10位「ゲヘナ

2016年のホラー映画。

リゾート開発の視察のためにサイパン島を訪れた男女が、禁則地に入ったために呪いを受けて閉じ込められてしまう。

 

ギレルモ・デル・トロ作品でおなじみのダグ・ジョーンズが、ジャケットのジジイに扮しているのがヤバすぎる。もう、ひたすらに、ダグ・ジョーンズの見た目に絶句するのがメイン。

肝心のストーリーとか、呪いの正体とか、ジジイが何者なのかは適当に楽しむためにある、たぶん。

 

 

9位「グッドナイト・マミー」

2014年のサスペンスホラー映画。

整形して顔を包帯で隠し帰ってきた「ママ」と、本当のママではないと疑う双子の息子たちの物語。

 

双子が結構幼くて、だいたい小学校3~4年くらいのイメージで見てたんだけど、やることがえげつない。本当のママかわからないから、本物かどうか試すのに過激なことをやるし、見てる側も真相知らないから「偽物じゃね?」みたいな疑心暗鬼になる。

いわゆるネタバレ禁止系の映画、真相がわからないから面白いってやつ。

私個人としては、双子くんたちのやることがトラウマ必須

 

 

8位「ババドッグ 暗闇の魔物」

2014年のホラー映画。

母子家庭の幼い息子がどこからか持ち出してきた絵本「ババドッグ」の恐怖に侵食されていく、母と息子の姿を描いた。

 

「バ、バ、バ、ドック、ドック、ドック」っていう、謎のテンポの声が忘れらんねぇよ状態になった作品。これ、本当は疲れて病んでるだけなんじゃないの?みたいなこと考えたりした。息子役の子の多動みたいな演技が容赦ないし。ラストもけっこうイカレてて、個人的には大満足した映画。

 

そういえば、「グッドナイト・マミー」も「ババドッグ」も、2014年のオーストラリア映画だった。自分の中で、ひとりオーストラリアホラー映画祭やった記憶がある。

ババドック 暗闇の魔物

ババドック 暗闇の魔物

  • エシー・デイヴィス
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7位「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」

2013年のホラー映画。

幽霊が見えるオッド・トーマスは、その能力を使って秘密裏に警察に協力をしていた。大きな事件が起こることを察知したオッドは、彼女ストーミーと町を守るために奔走する。

 

原作がホラー小説、しかもシリーズで4巻まで出てるから、作ろうと思えば続編を作れたであろう作品。なんだけど!!主演のアントン・イェルチンが2016年に他界しちゃってる。

 

幽霊が見える一般人が、被害者の幽霊の協力を受けつつ、加害者の幽霊に妨害されたりして事件を解決するっていう異色のヒーロー(っぽい)もの。ラストシーンは涙なしでは見られなかったし、続編での活躍待ってる~って楽しみにしてたんですよ、ほんと。

 

 

6位「ヘンゼル&グレーテル」

2013年のアクション・コメディ・ホラー映画。

グリム童話ヘンゼルとグレーテルの兄妹が大人になり、魔女ハンターとして活躍する物語。

 

魔女に食べさせられたお菓子が原因で糖尿病になった兄ヘンゼルと、たくましく育った妹グレーテルが、魔女狩りが行われてた時代に現代の銃火器をぶっ放して魔女と闘うトンでも映画。でも、それが好き。ジェレミー・レナ―の無駄遣い?無駄遣い上等。

 

世界観やら、ヘンゼルとグレーテルが捨てられたことの真相がごちゃ混ぜだけど、なんかクセになる。ただ、Rotten Tomatoesの評価は散々だったみたいで、続編はかなり難しいらしい。

 

 

5位「V/H/S シンドローム

2013年のPOVオムニバスホラー映画。

V/H/Sシリーズとして、「V/H/S ネクストレベル」、「V/H/S ファイナルインパク」がある。

空き家に忍び込んだ若者たちがVHSテープを見つけ、1本ずつ中身を見ていくのと同時に、仲間が1人ずつ減っていくというメインストーリーと、そのVHSの中身を見せていくというオムニバス映画。

 

はっきり言って、ほぼ全編グロい。グロ苦手な私でも見れたのは、短編だから。だと思う。当時の新進気鋭の監督の作品ばかりで、アダム・ウィンガード監督作品も入ってるのが個人的にお気に入り。グロいけどね!!

V/H/S シンドローム(字幕版)

V/H/S シンドローム(字幕版)

  • カルヴィン・リーダー
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4位「キャビン」

2011年のホラー映画。

バケーションを楽しむために山小屋を訪れた男女5人は、偶然見つけた地下室でタブーを犯してしまう。そして、そんな5人の様子を眺める人々がいた。

 

ホラー映画好きのために作られたといっても過言ではないB級ホラー。もうね、こういう作品をずっと待ってた。メタ要素はやたらとあるし、後半ではいろんなホラー映画のキャラが出てくる。誰がいるのか探すのも、ひとつの楽しみ。

あ、あと、クトゥルフ好きには是非見て欲しい

 

 

3位「サプライズ」

2011年のホラー映画。

両親の結婚記念日を祝うために集まった家族。彼氏に連れてこられたエリンは一緒に祝うことになるが、そこに動物のマスクをかぶった残虐な侵入者がやって来る。

 

エリン無双、としか言いようのない作品。「スクリーム」にも似たスプラッタ―ホラーだから、「スクリーム」ファンにもおすすめできる!!

動物の仮面をかぶった侵入者に襲われるんだけど、たくまし過ぎる彼女のエリンが反撃、ぶった切る、ミキサーだって武器にする。原題は「YOU’RE NEXT」(次はお前だ)なんだけど、そっちの方がしっくりくるという問題がここに以下略

 

主題歌、ドワイト・トゥイリーの「Looking for the Magic」が映画にピッタリで、エンドレスリピートするくらいにはお気に入りになったよ。

 

 

2位「ザ・マミー」

「未公開ゾーンの映画たち2019」で公開された作品。

麻薬戦争真っ只中のメキシコで、母親を待ち続ける11歳の少女エストラヤが、スラム街で生きる少年たちと出会い生きていく物語。

 

2017年に「ザ・マミー 呪われた砂漠の女王」って映画が公開されてて、かなりややこしいんだけど、こっちはメキシコ映画の「ザ・マミー」。英題は「Tigers Are Not Afraid」で、こっちの方がしっくりくるという邦題問題が以下略

 

どんな映画か一言で表すなら、現代メキシコ版「パンズラビリンス」。ほぼ幽霊は出てこないし、スラム街で強く生きようとする少年少女のヒューマンドラマ的側面が強い。まぁ、一応幽霊は出てくるけれど。ホラーとか関係なく、心にぐっときた作品。

ザ・マミー(字幕版)

 

 

1位「CUBE」

1997年のホラー映画。

「CUBE」はすでに記事を書いてるので、いろいろ省略。

yuotaso69.hatenablog.com

 

余談ですが、「CUBE」と短編映画「ELEVATED」でヴィンチェンゾ・ナタリ監督にハマり、「スプライス」「ハウンター」「388」「Nothing ナッシング」「ハンニバル」「イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路」と追いかけ続けるファンになりましたとさ。

 

 

私は、好きな監督の作品を追う派なんだけど、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督ははじめて追ってみた監督で、ほぼ全部好みど真ん中。

最近はアダム・ウィンガード監督も好き。グロいのが多いけど、それを忘れさせるくらいの細かい演出が面白い。

 

他にも、ギレルモ・デル・トロ監督とか、「キャッシュトラック」が絶賛公開中のガイ・リッチー監督作品は、ほぼ外れナシで見れてる。

もうね、ギリギリになってもキャッシュトラックは絶対に見る。「スナッチ」と「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」で見た、ステイサムとガイ・リッチーのコンビは最強だったからね。


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そんなこんなで、ホラー映画以外も好きだよアピールしつつ、好きなB級ホラー映画10選を終わりにします、はい。