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【好きな映画10選】実話がモデルになったクライムサスペンス映画

どうも。

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選に、ちゃれ〇じ1年生、第四弾(またか、という声は受け付けません)。

 

今回は、実際に起こった事件がベースになった映画を10作品選びます。

これまでホラーメインでやってきましたが、というかホラー映画感想レビューを書こうとして始めたブログなんですが、今回は実話ベースのクライムサスペンス縛りでいきます。あっ、実話ベース&ホラー縛りもいけr以下略

 

【好きな実話ベースのクライムサスペンス映画10選】

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10位「チェンジリング

2008年のサスペンス映画。

1920年代、ロスで起こったゴードン・ノースコット事件がモデル。

 

ゴードン・ノースコットによる連続少年誘拐殺人事件が起こる。息子が行方不明になっていたシングルマザーは、息子は殺害されたと悲観する。やがて息子は帰ってくるが、それは別人だった。

一人目の息子は警察がでっち上げた偽物で、それを証明しようと母親役のアンジェリーナ・ジョリーが奔走。かっこよすぎる。そして、警察と世間の声が腹立たしくなる。いつの時代も変わらないねぇ。

実際の事件は進展があったらしくて、DNA鑑定で本物の息子の子孫と思われる人物が見つかったとか?

 

余談ですが、チェンジリング」の意味は「取り替えっ子」。ヨーロッパの民間伝承で、人間の子供と醜い妖精の子供を入れ替えられてしまうことらしいよ。

 

 

9位「ゾディアック」

2007年のスリラー映画。

有名なアメリカの未解決事件、1968~74年に起こったゾディアック事件がベース。

 

ゾディアックを追うことに人生を捧げた風刺漫画家、新聞記者、刑事たちの人間模様を描いた。ゾディアック事件を描くっていうよりも、事件に憑りつかれた男たちの物語。家族に愛想を尽かされても、犯人や真実を知りたいっていうのは、憑りつかれてるとしか言いようがない。見ていて、「あ、こいつヤバい」って思うシーンも多々あり。

こう、クライムスリラー的な山場は無くて淡々としてるんだけど、見終わったあとモヤっとする。後味はよろしくないから、デザート(?)の準備をおすすめしたい。

 

 

8位「テッド・バンディ」

2019年のサスペンス映画。

1970年代に実在したシリアルキラー、テッド・バンディの事件、逮捕、裁判から死刑までを描いた。公式サイトがまだ生きてたよ!!

www.phantom-film.com

 

テッド・バンディの恋人視点で進む物語。シングルマザーの女性が、テッド・バンディと出会い恋人になって、裁判になっても無罪を信じ続けるのがベース。最後まで、殺人シーンの回想とか確実な証拠とかは出てこないんだけれど、怪しさマックス。

有名な話だけれど、裁判で自分で自分の弁護をしてコテンパに負けるの、見ていて「ざまぁwww」ってなった。そりゃ恋人も愛想尽かすって。逮捕されてから、ちゃっかり浮気して妊娠までさせてる描写もあるし。

顔がいいからって……女の敵だ!!

 

恋人だった女性が、シリアルキラーの元恋人」じゃなくて、ひとりの女性として生き抜いてくれてたらいいな、と思った。

 

 

7位「チャイルド44 森に消えた子供たち

2015年のスリラー映画。

連続殺人は存在しないとされていた旧ソ連の時代背景や政治、警察の動きと、ひとりの軍人が連続殺人鬼アンドレイ・チカチーロの事件を追う様子を描いた。

 

政治背景とかはさっぱりわからない私だから、軍人レオの生い立ちとかはサッパリ。ちょっと眠かったくらい。チカチーロに焦点を当ててるっていうよりも、変な事件が起こってる!って気付いたレオが、嫁と一緒に秘密警察に命を狙われつつ犯人を見つけて事件解決しちゃったイメージが強い。

こう、いろんなものが中途半端で残念

完全に、レオという人間の話だから、チカチーロ事件を知りたくて見るのは間違い。スパイス程度だと思っておいて。ただ、連続殺人は存在しないことにされてたのにはびっくりした。

 

原作小説は、2009年の「このミステリーがすごい!」海外編で1位になったらしい。

 

 

6位「隣の家の少女」「アメリカン・クライム」

2007年のクライムサスペンス映画。

インディアナの犯罪史上で最もおぞましい事件と称される、1960年代のシルヴィア・ランケイス事件をベースにした。

 

隣の家に越してきた、孤児になった姉妹メグとスーザン。二人が気になる少年デヴィットは、姉妹がひどい虐待を受けていることに気付き、助けようとする。見ていて気分が悪くなる、いわゆる胸糞映画。残酷だし、虐待の内容とかおぞましいし、見ていてほんと気分が悪くなる。ラストも救われない。

 

同じ2007年に、同じ事件をベースにした映画「アメリカン・クライム」。こっちの方が、実際の事件に近いストーリーらしい。こっちも胸糞映画、残酷過ぎる。

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5位「コレクター」

2012年のサスペンス映画。

ゲイリー・ハイドニックによる連続猟奇殺人事件がベースにされている。

 

原題が「THE FACTORY」。またまた出ました、原題vs邦題問題。映画の内容からして赤ちゃん工場という意味合いで「FACTORY」を使えば良かっ以下略

あと、ゲイリー・ハイドニックの犯行動機をベースにしているだけで、作品全体が実際に起こったことをベースにしたわけじゃない作品。主演のジョン・キューザック演じる刑事が猟奇事件を追う中で、娘が犯人に攫われてしまうというサスペンス映画にあるある展開。ジョン・キューザックが暴走するのを見ていて、懲戒免職の文字が頭をよぎったよ。あと、どんでん返しもある。

ちなみに、映画公開後に発覚したクリーブランド監禁事件と映画の内容が似てることで、かなり話題になったとか。

 

 

4位「モンスター」

2003年のクライムスリラー映画。

元娼婦の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの生涯を描いた。

 

美人のシャーリーズ・セロンが体型変えて、眉毛剃って、アイリーンになりきった映画。女優魂ってやつ?同性愛者の女の子役は、「アダムス・ファミリー」で有名なクリスティーナ・リッチキャスティングもかなり豪華だったのか!!今付いた。

彼女と一緒にいるために犯罪に手を染めるのとか、すごい悲しかった。そして、クリスティーナ・リッチの悲劇のヒロインっぷりが腹立たしかった。

 

もちろん犯罪行為、人を傷つけたり殺すのは罪だし、動機も納得いくものじゃないけれど、転がり落ちるように犯罪に手を染めていくっていう描写が物悲しい映画。あくまでもフィクションとしてね。

 

 

3位「コンプライアンス 服従の心理

2012年のスリラー映画。

2004年に起こった、ストリップサーチいたずら電話詐欺をモデルにした作品。

 

ファストフード店に警察から電話が来て、従業員の女の子が犯罪者だから捕まえておくようにと命令され、過激化していくっていう心理的に怖い作品。ミルグラム実験とか、スタンフォード監獄実験を思い出した。

スタンフォード監獄実験は映画化されてて「es」ハリウッドリメイク版「エクスペリメント」があるよ。どっちもかなりの胸糞映画。

 

周囲は、警官の命令~って言いくるめられてありえない行動に出るし、女の子はやってもいない犯罪を押し付けられてひどい扱いをされる。自分が加害者にも被害者にもならないために、見て、知識として知っておいていい内容だと思う。

 

 

2位「サイレント・ハウス」「SHOT」

2011年のサスペンスホラー映画。

1940年代のウルグアイの未解決事件がモデル。拷問を受けたと思われる男性2人の遺体が発見され、現場にはポラロイド写真が残されてたっていう事件らしい。

 

2010年のウルグアイ映画「SHOT」のハリウッドリメイク版。主演が、なんと、人気ドラマ「フルハウス」のミシェル役、オルセン姉妹の妹!!。

そのエリザベス・オルセン演じるヒロインと、ワンカット撮影が見どころになってる。あとは、未解決事件だからなのか、どんでん返しもあるよ。

 

ウルグアイ発のオリジナル版「SHOT ショット」。なぜか見る機会に恵まれない。

SHOT/ショット(字幕版)

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1位「エミリー・ローズ

2005年のホラーサスペンス映画。

76年、ドイツで起こったアンネリーゼ・ミシェルに対する保護責任者遺棄致死事件がモデル。

 

悪魔祓いを受けたエミリー・ローズの生涯と、エミリーの死が原因で訴えられた神父、神父の担当になった女性弁護士の働きを描いた作品。ホラー描写もあるけれど、どちらかといえば法廷もの

当時の女性弁護士の立場の低さ、キリスト教徒が多い土地で神父を訴えることへの危うさが描かれている一方、悪魔祓いの危険性もうまいこと表現されてる。

 

エミリーが悪魔憑きになって、ガリガリにやせ細って、それでも暴れまわるのは完全にホラー。それが夢の中ですべて悟っちゃうのはご都合主義な展開。でも、エミリーのホラー展開とは別に、法廷ものとして軸があるのは面白い

ただ、エミリーの死の理由が、キリスト教にありがちな自己犠牲の素晴らしさ!みたいで、個人的にはあんまり好かない。そのシーンで泣いたけど。

 

 

余談だけど、ホラー小説の王様ことスティーヴン・キング原作の「IT」。ヘイ、ジョージィー♪でおなじみ(?)のピエロ、ペニーワイズが出てくるホラー映画。どうでもいいけど、ピエロ恐怖症なんですよ、私。

 

ペニーワイズは、実在の連続殺人鬼ジョン・ゲイシーがモデルになってるっていう噂がある。本当かどうかは、キング本人から明かされてないけれど。

ピエロになりすましたモンスターのペニーワイズが子供を攫う=ピエロに扮して子供を喜ばせていた男が実はシリアルキラーのジョン・ゲイシーってのが、モデルって言われる理由だろうね。ほんと、こわい(語彙力消失)


www.youtube.com

 

因みに、90年代にテレビドラマ版が制作されてるんだけれど、これがまたヤバいのよ。ピエロ型をしているときのペニーワイズの完成度が、もう、ヤバい。役者さん全力出し過ぎ。モンスター型になったときの映像は、まぁ、90年代のCG技術ってそんなもんだよね(現代のB級映画みたい)って思っちゃうんだけど。

 

 

そして最後に。

実際の事件で被害に遭われた方々、ご遺族の方々が、少しでも救われることを心から願います。