笑いなしには語れない「ゾンビーバー」
どうも、人間です。
いやー、ここのところ暑い、暑すぎる、溶ける気しかしない。
39℃のっ♪とろけそうな日♪炎天下の夢~という、センチメンタル・バスの名曲をエンドレスリピートするくらいには暑い。貼っておこう。
そんなこんなで、暑いなら海だ!プールだ!川遊びだ!!とか無駄に連想して、思い出した映画の感想とかを書いていきます。
ぶっちゃけ、何度も見まくってる映画のひとつです。プールは出てきませんが、湖やら水着ギャルやらは出てきます。
【目次】
『ゾンビーバー』
2014年に制作されたアメリカのホラー映画。
監督はジョーダン・ルビン。
原題は「ZOMBEAVERS」。
【登場人物】
・ジェン(レクシー・アトキンス):彼氏のサムに浮気され、落ち込んでいるブロンドヘアの女子大生。メアリーとゾーイは同じ社交クラブの仲間で友人。
・メアリー(レイチェル・メルヴィン):メガネをかけた女子大生。トミーと付き合っている。落ち込むジェンのために、男とメール禁止の女子会を計画。
・ゾーイ(コートニー・パーム):自由奔放な女子大生。バックの彼女。愛犬ゴズリングを連れてくる。
【あらすじ】
ジェン、メアリー、ゾーイの女子大生三人組は、女子会を兼ねた週末を過ごすために、メアリーのいとこの持ち物である田舎町のロッジへ泊りに行く。
スマホの電波が届かず絶望するものの、ロッジの前にある湖で泳いで楽しむ三人。熊が出たり、その熊を追い払った老人に絡まれるといったハプニングに見舞われるが、一日目の夜を楽しく過ごしていた。そこに突然、バック、トミー、サムの三人組がやってきて一緒に過ごすことになる。
その後、サムと険悪ムードのままのジェンがシャワーを浴びようとすると、バスルームにいたビーバーに襲われ大騒ぎになる。
翌日、湖で泳いでいたジェン以外のメンバーは、ふたたびビーバーに襲われる。バックは片足を噛みちぎられるという大怪我を負う。サムは、逃げるためにゾーイの愛犬を犠牲にした。
一方、ジェンはロッジの固定電話で助けを呼ぼうとするが、電話線はビーバーによって噛み切られていた。そしてジェンもビーバーに襲われてしまう。
何とかロッジまで逃げ切った五人と、襲ってきたビーバーを倒したジェンだったが、ロッジはビーバーに囲まれていて逃げられそうにない。
だが、大怪我をしたバックを連れて、ゾーイとトミーは車で病院に向かう。そしてジェン、メアリー、サムはロッジに立てこもるのだが‥‥
【感想みたいなアレ】
ゾンビのビーバー、ゾンビーバーという安易なネーミング(タイトル)センス。ゾンビーバーの果てしないぬいぐるみ感。出オチ感しかない映画なのに、実は真面目にゾンビ映画してたりもする。
週末を過ごすために、携帯の電波も届かない田舎のロッジにやってきたおバカな若者たちが、次々とモンスターというかゾンビに襲われていく、というホラー映画あるある。もちろん金髪美女もいる、無駄に。そう、無駄なのである。
そんな様式美に、ハングオーバー制作陣ならやるであろう下ネタ。そして、ヒロインって何だろう?と思わせる展開。
まさかのゾンビ化ならぬアレ(ネタバレ防止)。
げっ歯類がまさかの最強生物だとか、そんな、ねぇ?
とりあえず、ちゃんとしたホラー映画ではあるよ、あるんだよ。あるんだけど、いろいろコメディしちゃってもいるんだよ。
これ、恐怖と笑いは紙一重ってのとはまた違う。ただ、ホラー好きな人が作った映画ではある。
あと、企画会議とかで「ゾンビのビーバーだからゾンビーバーでやっちゃえ」的な会話があったと簡単に予測できるのが素晴らしい。褒めてるよ。
「全員クセしかない」
メインで出てくるのが、ジェン、メアリー、ゾーイ、サム、トミー、バックの六人。あとは、ホラー映画によくいる何か知ってるっぽい老人。そしてトラック運転手の二人組。
全員クセが強い!!
千鳥じゃないけど、クセが強いんじゃぁー。
ジェンとサム、メアリーとトミー、ゾーイとバックは付き合ってて、サムが浮気してジェンと別れの危機。しかもサムの浮気相手がメアリーで、実質三角関係。いや、四角関係?
しかもサムがとことんダメ男。
浮気写真撮られてるのに、酔ってたから~というテンプレ発言。その後、浮気相手にも堂々と手を出そうとする根性。ゾーイの愛犬をゾンビーバーの中に投げ込み、悲しむゾーイに追い打ち発言。パニック状態になったロッジの中で浮気相手に堂々と手を出す。もうクソ男過ぎる。
‥‥絶対に友達になりたくない。
そしてサムが襲われた瞬間、溜まりに溜まったフラストレーションが解放される!
解放じゃぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!
で、この映画のヒロインはジェンだと思うじゃない?思うよね?最後まで生き残るのはジェンじゃないから。この映画には、ヒロインなんか存在しない。
性欲おばけのゾーイとバックは言わずもがなだけど、メアリーは腹黒いし、トミーは……トミーは普通かもしれない。あれ?クセ強くないじゃん。
あとは、ホラー映画いるいるの老人もクセが強い。ってか、コメディ要員。
ロッジから出たゾーイたちを助けた後に、「ビーバー熱(ビーバーフィーバー)って病気が流行って~」とか言い出すし。早口言葉かよw
トラック運転手の二人組もコメディ要員でしかない。あとは元凶。そして会話がお下劣過ぎる。
「エンドロールがすべて」
この映画の中身を5分で知りたいとき、エンドロールを見ればすべてがわかる。
伝説の映画「アタックオブ・ザ・キラートマト」レベルの、一度聴いたらクセになるエンディング曲がもう、ヤバい。ヤバいとしか言えない。そして、歌詞であらすじを教えてくれる親切設計。
ただ、一番面白い部分は教えないという、素晴らしいやり方。あれは教えたら面白くない、実際に見て笑う部分。これはホラー映画なのか?
B級映画あるあるの、NG集をエンディングに詰め込んだってのも良い。B級映画大好き人間としては、あーもうこれだよこれ、ツボついてきますねってなる。
ゾンビーバーの突き抜けたぬいぐるみ感も、B級映画お馴染みのやつ。サメ映画とかモンスターパニック映画とかの、いかにもな合成背景と同じくらいよく見かける。
とことんぬいぐるみ感出してるのがクセになる。あそこまでやられると、もう、謎の安心感が出てくる。
ゾンビーバーぬいぐるみが欲しくなる。
なんか今日は感想をだらだら書き連ねただけですが、そんなもんですよ、ゾンビーバーの世界は。考察とかしちゃいけない。アマプラで無料配信中だし。
考えるな、感じろ、って映画です、はい。
無心になって楽しむ映画。それがゾンビーバーの全てです。