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丑三つ時でもホラー映画

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最恐ビジュアルホラー「シライサン」

どうも、Among usの民です。

ゲーム「Among us」にハマっちゃってsteamで購入して、プレイしまくってるわけですよ。

 

Among us楽しい。人狼ゲームやった事無かったけど、これは面白い。

インポスター(狼)になった時の脇汗率も半端ない。

 

DbDはどうしたかって?どうしたんでしょうねぇ~?

まぁ、ゲーム熱なんてそんなもんよ。

要するに飽きた。

 

 

そんなこんなで、今回はアマプラで見た邦画ホラーの感想を書いていきます。

 

邦画ホラーの感想は初だよね。そんなに邦画ホラー見ないしなぁ。

前に感想書いた「心霊マスターテープ」は、まぁ、ドラマだし。うん。

 

 

目次

  

「シライサン」

 

2020年1月に公開された日本のホラー映画。

監督・脚本は安達寛高。小説家の乙一でもある。 

 

movies.shochiku.co.jp

 

【出演】

・山村瑞紀:飯豊まりえ

 おとなしい性格の女子大生。親友の香奈の死をきっかけに呪いに巻き込まれる。死の間際の香奈から手を掴まれ、それを振り払ってしまった事を悔やみ続けている。

 

・鈴木春男:稲葉友

 瑞紀と同世代の青年。弟の死に疑問を持ち、真相を調べようとして呪われてしまう。瑞紀と行動を共にするうちに、異性として気になるようになる。

 

・間宮幸太:忍成修吾

 記者の男性。子供を事故で亡くしている。香奈たちの変死事件を調べていくうちに、瑞紀たちと行動を共にすることになる。

 

・間宮冬美:谷村美月

 幸太の妻。不注意で子供を亡くして以来、罪悪感に苛まれている。小説家のような仕事をしていると思われる。

  

【あらすじ】

女子大生の瑞紀は、親友の香奈とレストランにいた。すると突然、香奈は窓の外に何かを見て怯えはじめる。

そして眼球が破裂して、香奈は死んでしまった。

 

コンビニにいた春男のスマホに、弟から着信が入る。異変を感じた春男がアパートに駆け付けると、眼球が破裂して息絶えた弟の姿があった。

 

弟と同じ死に方をした香奈の存在を知った春男は、瑞紀と共に、死の真相を探り始める。

やがて、死んだ二人と仲の良かった詠子のもとを訪ねた瑞紀と春男。

 

香奈たちは生前、温泉地へ旅行に行き、そこで渡辺という男から怪談話を聞いていた。

それは鈴の音と共にやって来る、異様に目の大きな女。自分の事を知っている人間を追いかけて殺す存在で、「次はお前だ!」というオチの、聞き手を巻き込むタイプの怪談話だった。

 

一方、香奈が死んだレストランで食事をしていた間宮夫妻。

妻の冬美から香奈に関する噂話を聞かされた幸太は記事を書くため、一連の変死について調べ始める。


www.youtube.com

 

 

【感想とか考察とか】

 

まず、これだけは言っておきたい。

 

シライサンの見た目がヤバい!!

シライサンの見た目だけでも恐怖度マックス。最恐ビジュアルゴーストガールズに入れる。

 

最恐ビジュアルゴーストガールズっていうのは、今思いついた適当な名前w

まぁ、「リング」の貞子ちゃんとか、呪怨」の伽椰子の姐さんくらいのレベルじゃなきゃ入れない。そしてシライサンの外見は、それくらい怖い。

 

とりあえず、丑三つ時に部屋を真っ暗にして見て、ちょっと後悔しました。特に、ラストシーンのシライサンは怖すぎ。

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感染系の怪談話、衝撃的なシライサンのビジュアル。

「リング」のビデオの呪いと、貞子のまんまるおめめを思い出した。少なからず影響は受けてるんだろうなぁ。感染系のホラー映画とかホラー小説って「リングの影響受けてますよね」って言われるのが多いけれど、この作品は結構意識してると思う。

 

ただ、シライサンのヤバさは、かなりの時間見つめ合わないといけないところ。精神的苦痛が容赦ない

ただでさえシライサンは目が大きくて、見た目最恐なのに。

 

そういうところからも、シライサンの見た目の怖さは貞子と同レベルだと言っても過言ではない、と思う。

リング

貞子ってなんぞや?って人は、「リング」って映画を観よう。

 

98年に公開された松嶋菜々子主演中田秀夫監督の映画でお願いします。最近の「リング3D」とかじゃなくて、松嶋菜々子主演の「リング」ね。貞子のビジュアルは、シリーズ中でこれが一番!まぁ、仲間由紀恵の貞子「リング0 バースデイ」も悪くないけど、やっぱりおめめのシーンが無いと。

 

結局シライサンって何?

 

この映画、ストーリーは微妙だった。

つまらないわけじゃないんだけど、ストーリーに穴が多すぎる。スピード感も足りなかったかな。

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例えば、シライサンの正体

怪談話の出どころとか、重要なワードは出てくるのに、あと一歩のところを教えてくれない。

 

瑞紀がシライサンの過去を覗き見したり、記者の間宮の調査能力を使えば何か出てきそうなのに、「かもしれない」「可能性がありそう」で全部終わり。承認欲求の塊っていう仮説とかも、イマイチ踏み込めてなくて、それで?ってなる。

漢字で書いて「死来さん」って仮説も、なんかハッキリしない。

 

できればシライサンの正体に関して、もう少しだけ踏み込んでほしいストーリーだった。

シライサン

因みに、個人的に思いついた可能性としては、いくつかあって。

  1. 閉鎖された目隠し村で生まれて、その見た目からどこかに隠された異形の存在。
  2. 戦争の為に呪いを強要された目隠し村が作り出してしまったもの。もしくは召喚してしまった、神のような存在。

 

某戦争中に呪いとかを兵器にする研究をしたと噂の、731部隊ってあるじゃん?それ関連の可能性とかあるよなーと。

作中で怪談話の出どころを調べた結果、そういう話が出てきてるし。

 

もしくは、昔の日本の村社会って閉鎖的だったのが多いらしいし、祈祷とか呪術を扱う目隠し村は特に閉鎖的で近親相姦を繰り返してたみたいなワードが出てくるから、見た目も能力も桁外れのシライサンが産まれて、閉じ込められて……みたいな可能性もあるんじゃないかと。

 

それなら、承認欲求の塊だけど自分を知った奴は許さないっていう、ちぐはぐな呪いになるんじゃないのかな。シライサン本人は見て欲しいけど、目隠し村がそれを許さないっていう。

 

まぁ、個人的な想像というか妄想みたいなものだけど。もっと深いメッセージ的なものがあっても、私の想像力じゃこれが限界。

 

エンドロールは絶対に見て

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あと、冬美に関しても謎だらけ。

最後に春男が訪ねた時には行方不明だったけど、シライサンの呪いはどうなったのかとか、もう少しヒントをくれってなる。作中で、冬美の出身地が渡辺と同じだったとか出てくるけれど、結局何も知らないまま呪われてるし。ってか、ほとんど家のリビングのソファで寝てるだけという。

 

もうね、私は冬美が黒幕説まで妄想したよ。なんやかんやで夫が憎くて、シライサン使ったのか~とか。

 

まぁ、冬美に関しては、エンドロールを見た時に謎が解けた。なのでエンドロールまで見て欲しい。

ゾッとするから。

 

 

間宮冬美は「シライサン」って映画のキャラクターだけど、エンドロールであんなことになってて、結局は……

え?それじゃ視聴者巻き込み型じゃん!!あ、でも、冬美はただのキャラクターか。うわっ、凝り過ぎ!って思った。 

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あと、瑞紀と春男のラストは、春男の父親の言葉に繋がりつつも微かな救いがあって。

ものすっごい微妙な気持ちになった。

 

愛する人が先に死んで、ひとつだけ良い事がある。じゃあ、愛するひとを残して先に逝く事は?自分の命で愛する人を助けられる事、なのかな。

シライサンを忘れることで助かった命、助からなかった命。でも、渡辺のように思い出したら……

考えたくないし、それ以前に失ったものが大きすぎ。

 

演技派キャスティング

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 ただ、人気アイドルをかき集めたようなありがちのキャストじゃなくて、演技派が揃ってるのはかなり良かった。

 

主演の飯豊まりえと、春男役の稲葉友は知らなかったけど、棒演技とかじゃないし。

忍成修吾谷村美月は中堅の演技派になってきてる役者さんだし、渡辺役の染谷将太はよく見かける役者さん。コメディ系でもかなり見かけてて、ぶっ飛んだキャラとか演じてるのに、怪談の語りがもうすごかった。

 

余談ですが、飯富まりえって女優さん知らなくて、こんなに演技が上手いアイドルがいたんだとか思ってごめんなさい。

調べたら、暗黒女子の主演女優さんだったとか、びっくり。(いつみ役だった)

暗黒女子 (双葉文庫)

暗黒女子」は、かなり前に原作ジャケ買いしたんだけど、綺麗なのに目が死んでるのが印象的だった。この子はいつみ?小百合?って論争が、私の脳内だけで起こってた。

 

あと、なぜか「暗黒女子」じゃなくて「暗黒女子会」と思い込んでいたという恥ずかしい事もあったりして、微妙に思い出のある小説なんだよね。でも、内容的には間違ってなくない?闇鍋中になんやかんやあるわけだし。それでも間違ってるわw

 

映画は、もう一人の主演の元女優さんがいろいろ話題になったから見る機会逃してたんだけど、今度見ようかな。

その前に、もう一度原作読みたくなってきた。

 

 あと、「シライサン」って、小説漫画もあるらしいよ。

 

乙一名義だったのには、流石としか言えない。いや、小説家としては乙一名義で活動してて、他にも名前使い分けてる方だから、何も間違えてはいないんだけどね。なんか、監督・脚本として使った名義を出すのかと思ってた。

 

もしかして、小説と漫画まで見てワンセットなのか?映画では語られなかった真実がここに!みたいな感じになってるとか?う~ん、気になる。

 

とりあえず、丑三つ時じゃなくてもシライサンと見つめ合う覚悟がある方にはゴリ押しでおすすめしたい。ただ、ストーリーについては保証できない。マジで。

 

最近、井戸の湿気が容赦なくて白ワンピ乾かなくて絶望してそうな永遠の二十歳の貞子とか、実はインスタやってて流行りにもどんどん乗れてそうな子持ちの伽椰子姐さんに耐性あるなら、そこまで怖くないと思うから。

たぶん。きっと。いや、保証はできない。

シライサン

シライサン

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