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丑三つ時でもホラー映画

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原作VS映画「ぼぎわんが、来る。」

どうも。

大ヒット小説とか漫画の映像化作品の、ボロクソ低評価問題によく直面するひとです。

 

今更感半端ないんだけど、IWGPのアニメ版の1話だけ無料で見れたのさ。

‥‥地獄を見た。

原作最高だし、昔のドラマも最高だったのに、アニメ化どうした?!評価つけるとしたら、☆ひとつも付けたくないレベル。とてつもなく残念。

 

Rotten Tomatoesとかですごい好評になるのも多いけど、ボロボロなのも、ほんとにねぇ。

 

 

そんなこんなで(?)今回は、原作の比嘉姉妹シリーズのファンの私が、「来る」の感想とかを書いていきます。 

 

【目次】

 

 

「来る」

 

2018年に公開された、日本のホラー映画。

監督・脚本は中島哲也

 

原作は澤村伊智のホラー小説「ぼぎわんが、来る」。

 

来る

 

 

【登場人物】

・野崎:岡田准一

オカルトライターの男性。口が悪く、粗暴な態度を取ることが多い。真琴と付き合っている。田原から相談を受け、怪異の解決のために奔走する事になる。

 

・比嘉真琴:小松菜奈

髪をピンク色に染めている派手な女性。霊能力者だが、普段はキャバクラで働いている。凄腕の霊能力者である姉の琴子を尊敬している。子供を産めない体だが、子供が大好きで、知紗のことを気に掛ける。

 

・田原秀樹:妻夫木聡

会社や周囲ではイクメンで通っている、サラリーマンの男性。周囲で怪奇現象が起こるようになり、野崎に助けを求めることになる。

 

・田原香奈:黒木華

田原の妻で、知紗の母。大人しい性格の女性。育った環境や母親との関係があまり良くなく、それを気にし続けている。

 

・津田:青木崇高

田原の学生時代の友人。関西弁が特徴的。大学で民俗学を教えていて、肩書は准教授。野崎の元カノの知り合いで、野崎とも親交がある。なお、小説では「唐草大悟」という名前。

 

・比嘉琴子:松たか子

真琴の姉で、警察上層部につながりを持つ、ユタの家系に生まれた日本最強の霊能力者。顔や体に傷痕がある。

 

【あらすじ】

田原秀樹は、妻・香奈との間に一人娘の知紗が産まれ、幸せの絶頂にいた。しかし田原への来客の対応をした同僚が謎の大怪我をした事をきっかけに、周囲で怪奇現象が起こるようになる。

 

不安になった田原は、学生時代の友人の津田に相談をすると、オカルトライターの野崎という男を紹介される。

 

野崎は、霊能力を持つキャバ嬢の真琴と田原を引き合わせるが、真琴の対応に腹を立てた田原は出ていってしまう。

しかし、野崎と真琴は田原家に出入りするようになり、真琴が怪現象を抑えるために力を使った事で、状況はより悪化していく。

 

田原は家族を守るために奔走するが……

 


www.youtube.com

 

 

【感想やら考察やら】

 

大ヒット小説・漫画の映像化作品って、やたらと不評なのが多いよね。そうなる理由って、原作を読んだ人それぞれの世界観と、映像化された世界観のズレが大きいからだと思う。

 

原作と映画は別物。ベースが同じだけの別のものって思えば、そこまで悪い作品ってそんなに無い、はず。少なくとも、私は原作がある映画を見る場合、別モノとして見てる。原作の骨組みだけ残っていれば文句は言わない派、とでもいうのだろうか。

 

で、「ぼぎわんが、来る」という小説が原作の「来る」なんですけどね、骨組み消えてた。原作じゃなくて、原案。そんな感じ。

  

エンタメホラー映画としてはそこそこ

 

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映画としてはそこそこ面白かった。

「ぼぎわんが、来る」を原案とした映画として見ると、そこそこ面白い。

 

 

ラストはもう、最初は開いた口が塞がらない状態だったんだけど。これホラー?何を見せられてるの?って呆れかえったんだけどね。

 

よく見ると、田原がベンチに座って「知紗はどんな夢を見てるのかな」ってブログに書いてるシーンがあるのよ。

そしてラストで、知紗はベンチで眠って夢を見てるのよ。

これは田原に対するアンサー的なシーンだよね。

 

ただね、香奈が半狂乱になりながら「悪い夢から覚めたら私じゃない生き物に変わっていた」って、心の中で言うシーンがあるのよ。

これってさ、夢から覚めたら……つまり野崎たちが選択を間違えたらっていう……? 

 

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小説では、第一章は田原視点、第二章は香奈視点、第三章は野崎視点で、登場人物の周囲から見た感じとか評価とかが全部ひっくり返る面白さがあるんだけど。ぼぎわんの正体も、怪異+人間の怖さみたいなものだし、ミステリ要素も詰まってて面白いのよ。

 

 

映画版もヒトコワ要素はあるんだけど、クライマックスの壮大なお祓いシーンが見ものだった。ユタのおばぁ集団とか、神職のおじさま集団とか、お坊さんに女子高生に、なんでもありで集まって来る。警察上層部まで一枚噛んでる。

 

あとは、いかにもバラエティ番組に出てきそうな風貌の霊能力者役の柴田理恵。すっごい、いい味出してた。

割と最初の頃に出てきて、生死不明な感じでストーリー進んでいくんだけど、クライマックスで再登場するのよ。かなり重要な役割で。小説ではほとんど出番ないのに。これ、映像化作品ならではのおいしい役回りじゃん。

 

 

原作のお祓いシーンって地味なのに、いや、地味ではないけど力業?だから、エンタメの力ってすげぇって実感させられる。

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あと、松たか子のラスボス感が半端ない。

ほんとラスボスなんだけどさ。原作でもラスボスだし、松たか子の演技力も容赦ないし、除霊前に「最近はファ〇リーズも効くらしい」っていう原作の台詞も再現されてて感動のあまり泣いたけどさ。泣いてはいないわ。

 

そして「効く設定でいいんかい」ってツッコミ入れたけどさ。心の中でだけね。

 

最後に、真琴と別れる時の微妙な表情の変化とか、大女優かと思った。

いや、実際に大女優さんだけどね。

 

 

で、お祓いの最後に、琴子が野崎と真琴を見逃したのは、いろんなものを守る決意が見えたからなんだろうね。

 

あの脱力系の夢を見ているうちは大丈夫なんだろうなぁ。

見なくなったら、あの子はバケモノになるんだと思う。

 

ぼぎわんは来なかった

 

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あと、結局は映画に出てくる怪異は「ぼぎわん」じゃなくて、全く違う怪異なんだろうね。作中、怪異のことを「あれ」とは言うけど「ぼぎわん」とは言わないし。

 

田原家の過去に触れてないし、田原の祖父の返事の件も完全スルーだし、どうやっても田原家に関係してる「ぼぎわん」にはなれてない。

 

そして、田原が子供の頃に行方不明になった、赤いスニーカーに白いワンピースの少女「ちさ」がやたらと出てくる。これ、「ぼぎわん」じゃなくて「ちさ」が原因の怪異っぽい。それか「ちさ」も怪異に呑まれたひとり。そんな感じ。どっちも虐待されてたっぽいし。

 

 

 

「ぼぎわん」の正体をもっとちゃんと描いて!!最終的に、お山に誘う異界の何かよくわからんバケモノになってるけど、虫を仲介してやってくるバケモノになってるけど。

原作の「ぼぎわん」を無視しないでくれーーー!!

 

ほんと、それだけが残念というか、あからさまな原作無視というか。

比嘉姉妹シリーズファンとしては許せません。

 

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「ぼぎわん」っていう言葉の響きと、呼んだから来たっていう根本的な理由、まるでAIみたいに学習していくっていう設定が面白いのに、そこ無視しちゃう?っていう。

 

 

野崎に子供ができた過去があるっていう設定とかキャラ改編とか、香奈の唐草の関係とか、香奈の生死が原作と違うのは許容範囲内として。

 

ぼぎわんの設定だけは変えちゃいけないだろ!!

 

そうそう、田原と野崎を引き合わせる民俗学准教授の唐草の名前が、映画では津田になってたのはなんでだろう?なんか、映像作品としては使うのNGだったとか?

 

 

上映前に、友人から予告編おすすめされてたし、実際に予告編見て面白そうだったし、中島監督の「下妻物語」とか好きだし、原作も読んでて、事前情報も期待値もマックスだったからこそ残念な映画でしたとさ。

 

ただ、松たか子の琴子役は完全にハマってた

原作読んでると、脳内で琴子が松たか子に自動変換されるくらいにハマり役。

 

 

 

あ、原作の比嘉姉妹シリーズは最高です。そっちは全力でおすすめできる、したい。 

 

琴子ちゃんが活躍する「ししりばの家」も面白かった。

ずうのめ人形」も「リング」意識しまくってて最高。三津田信三が解説書いてるのとか、嬉し泣きしそうになったわ。

 

 

最新作の「ぜんしゅの聲」には、「ぼぎわんが、来る」のアンサー的短編小説「鏡」が載ってるらしいから、近々読む予定です。

リンクも貼っておく! 

 

 

まぁアマプラで無料だし、松たか子の圧がものすごい最強霊能力者っぷりとか、妻夫木聡演じるイクメンパパ田原のクズっぷりを見たい方はどうぞ。

原作ファンには……あんまりおすすめできない、かも。 

 

 

配信者に告ぐ。「ドント・ハングアップ」

どうも。

最近、役者さんの怪談話のクオリティの高さに震えが止まらない人です。

 

もうすごいとしか言いようがない。

語彙力が死ぬくらい、ガチで怖がらせにくる。

そんな話をヘラヘラしながら、丑三つ時に聞いたり見たりしてる私は、頭のネジがぶっ飛んでるんだろうなー。

 

とか思いつつ、見ててスッキリしたホラー映画の感想を書いていきます。

ホラー映画なのか?いや、ジャンルとしてはホラー映画って書いてあった、気がする。

 

 

【目次】

  

 

「ドント・ハングアップ」 

 

 2016年のイギリス映画。

監督はダミアン・マセとアレクシ・ワジブロア。

 

ドント・ハングアップ

 

 【出演】

 

・サム:グレッグ・サルキン

「イタズラモンキー69」のメンバーの青年。メンバーの中では比較的常識を持ち合わせている方だが、流されやすいタイプ。ベタ惚れしているガールフレンドのペイトンから一方的に別れを切り出され、SNSでも無視されて悩んでいる。

 

・ブレイディ:ギャレット・クレイトン

「イタズラモンキー69」メンバーで、サムの親友。映画学校に進学を希望していたが、海兵隊への入隊を決めてタトゥーを入れる。家庭環境が複雑なようだが、母親の事は大切にしている。

 

モーズリー:ジャック・ブレット・アンダーソン

「イタズラモンキー69」メンバー。ペイトンと同じピザ屋でバイトをしている。

 

・ロイ:エドワード・キリングバック

「イタズラモンキー69」メンバー。

 

・ペイトン:グレイ・ベラ・デイン

サムの彼女。モーズリーと同じピザ屋でバイトをしている。

  

 

【あらすじ】

 

いたずら電話をかけて、その様子をネットでシェアしている「イタズラモンキー69」のサム、ブレイディ、モーズリー、ロイ。

深夜、警察を装ってコルバイン家に電話をし、夫が留守で、幼い娘と二人きりだというコルバイン夫人に侵入者がいると嘘をつく。そして怯える相手のリアクションを楽しみ、最後に「イタズラでした」と伝えて、その様子を動画シェアサイトに投稿した。

 

ある日、サムのSNSに少女のアイコンの「イジ―」から友達申請が来るが、彼はそれを無視。

 

サムの両親が旅行で留守にしている中、ブレイディが訪ねてくる。

モーズリーとペイトンがバイトしているピザ屋のデリバリーを取り、カメラを回しながらイタズラ電話をかける二人だったが、高圧的な男が出て不穏な雰囲気に。やがて映画を見始めた二人だったが、高圧的な男の方から電話がかかって来る。

 

自分を「リーさんと呼べ」と言い、サムたちの個人情報を知っている謎の男は、「電話を切るな」と言うのだが……


www.youtube.com

 

 

 

 【ネタバレ無しで書いていく感想とか】

 

迷惑系YouTuberっているじゃん?

ここに出てくるサムたち「イタズラモンキー69」は、まさに迷惑系YouTuberそのもの。作中で動画をシェアしてるサイトはYouTubeじゃないし、サイトの見た目も全然違うけれど、人が怖がる様子を勝手にシェアして笑ってるのは最悪。

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そいつらが、必殺仕事人的なリーさん(仮)にキャハーされるのは、見ていて気分爽快。

リーさん行け!やってしまえ!!迷惑系YouTuberを撲滅するのだ!!

YouTuberじゃないけどね。

 

電話を切るなって言われても切る映画 

 

タイトルの「ドント・ハングアップ」は、英語で「DON'T HANG UP」。

余談だけど、原題も「DON'T HANG UP」。

意味は「電話を切るな」。

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ただ、作中でサムとブレイディは電話を切りまくる。どんだけー。

 

まぁ迷惑系YouTuberみたいな事してても、自分たちが同じ事をやられたり、罠にはめられてるとは思いつかないんだろうね。それに、電話を切っても大したことにはならないと思い込んでる感じがする。

 

どこまでも主人公たちを嫌いになれる映画。

ある意味すごい。

 

 

電話を切るな」は作中で何度も使われてて、完全にキーワードになってる。

 

最初はサムたちが、イタズラ電話の相手のコルバイン夫人に。

その後は、リーさん(仮)からめっちゃ言われる。下手したらメールでも言われる。切ったらキャハーだよとか言われる、でも切るサムたち。メンタル強い。

 

で、電話を切るとサムたち以外の時間が動いたり謎がひとつ解けたりする。電話を取るとリーさんの圧力が増えて、動けなくさせられる。

「電話を切るな」ってタイトルの使い方とか、展開の仕方が上手いって思う。

 

 

息をするなとか、動くなとか、何かと制限を付けるホラースリラー映画が増えてるけど。この映画、完全に煽っていくスタイル。

電話を切るな、でも切っちゃう、それでストーリーが進行していく。

 

そしてこれ、主人公のサムたちをとことん自覚無しの悪者にする事で、リーさん(仮)の行為を正当化もしてる。タイトルの意味は「ドント・ハングアップ」じゃなくて、「電話を切るな、という忠告を守れない場合」みたいなのが正解。だと思ってる。

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あと、作中でちょいちょい出てくる、リーさん迷言集

  • これで再生数かせげる」ロイをキャハーしながら言いますか!?
  • メインイベントは今夜の生配信」サムとブレイディ閉じ込めた様子を生配信?

 

こういう意味合いにも取れる事を言ってて、完全に迷惑系YouTuberへの警告映画じゃんって思う。細かい事言うと「再生数」とは言ってないけど。

※字幕版視聴者

 

 

なんかYouTuberって、再生数とか登録者数とかが命みたいな話を聞いたのね。数字が大切で、登録者数で上下関係が決まるみたいな噂。

 

「イタズラモンキー69」は、これで再生数爆上がりじゃん!登録者数も急上昇じゃないの?バズっちゃうじゃん!!

だからYouTubeじゃないって。

 

 

ありがちなストーリー

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ぶっちゃけ、結構ありがちなストーリーだと思うわけですよ。

「イタズラモンキー69」の数々の迷惑行為に、序盤でのコルバイン夫人の言動。あぁこれは復讐系のスリラー映画だって。

 

 

ただ、リーさんから送られてくる動画のトリックとか、サムとブレイディを家に閉じ込めるやり方とか、仲間割れを誘導していくのが上手すぎる。

ノートパソコンのカメラをハッキングして監視とか、ファルコンですか。

 

どこぞのプロフェッショナルだよ。

 

 

あ、最近、なみだぁ~こらえたぁ~ってエンディングのドラマ「ブラッディ・マンデイ」を一気見したもんで。ハッカーと言えばファルコンという気持ちが再燃焼してます。

三浦春馬くん演じるファルコン……何も言えない。言葉が出てこない。

アマプラのブラッディマンデイのリンク貼っちゃいます。

 

まぁ、リーさん(仮)のハッキングも凄腕だよ。ファルコンといい勝負できるんじゃない?

リーさん(仮)は、執念の方も凄腕だけどね。

 

 

ただ、本当にこの映画は主人公たちを嫌いになれる。

ぶっちゃけ、リーさん(仮)頑張れ、サムたち滅びろ的な気持ちにまでなってくる。

 

サムの彼女のペイトンが別れたがってたのは浮気が原因だし。

ブレイディは、ペイトンとの***(自主規制)を動画に記録してるし。

追い詰められたらサムは簡単に裏切るし。

 

全員クズですかね?

 

 

そしてリーさん(仮)とのご対面後、サムに最後のお仕置きしてのラスト。もうゾッとする。

ゾッとするけれど、いいぞもっとやれって思う。

ネットにイタズラ動画を流すのは止めましょう。

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イジ―のアカウントから申請が来たら、リーさん(仮)のお仕置きの合図だぞ。

そんな都市伝説が出来そうな気がしてきた。

 

 

そういえば、終盤でのサムとブレイディの俺たちズッ友宣言から二人の行動が迷走してる気がするんだけど、それ込みであのラストなのかな。

まぁ、友情復活したからこそ、リーさん(仮)はあのラストで満足してそう。

 

危機的状況下で「俺たちずっ友だぜ」とか言っちゃうサムとブレイディ、やっぱり鋼のメンタルだわw

 

 

そして、最後までリーさん(仮)って書いたけど、許して。

リーさん(仮)本人も適当に名乗った名前みたいだし、いずれ本名教えるとか作中で言うけど。

 

でも!だって!名前書いたら完全にネタバレするんだもん!!

 

 

うっすらわかった人も、全然わからない人もちぇけらー。

迷惑系YouTuber大嫌いって人は絶対見よう、必殺仕置き人リーさん(仮)の活躍を見よう。

 

 

ついでの話

 

すっごい細かい余談になるし、映画もう一度見ながら(さっき)気付いたんだけどね。

サムたちが動画をアップした日が変なんだよ。

 

序盤で、コルバイン家へのイタズラ動画をアップしてるのが2015年

作中でサムの家にブレイディが来てイタズラ動画をアップしてるのが2014年

 

もしかして、リーさん(仮)のお仕置きが2014年に終了。それでも怒りが収まらないリーさん(仮)本人がコルバイン家への動画をアップして、影響を受けるように仕向けて、同じように動画投稿をするようになった人を見つけたよ……って意味だったらヤバい!って思った。

 

 

続編もあるよ的なイジ―の友達申請じゃなくて、リーさん(仮)の人生もボロボロになって戻らないんだよって意味じゃん。

必殺仕置人リーさん(仮)の本気の闇が見えた気がする。

  

ドント・ハングアップ

ドント・ハングアップ

  • ジャック・ベネット・アンダーソン
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最恐ビジュアルホラー「シライサン」

どうも、Among usの民です。

ゲーム「Among us」にハマっちゃってsteamで購入して、プレイしまくってるわけですよ。

 

Among us楽しい。人狼ゲームやった事無かったけど、これは面白い。

インポスター(狼)になった時の脇汗率も半端ない。

 

DbDはどうしたかって?どうしたんでしょうねぇ~?

まぁ、ゲーム熱なんてそんなもんよ。

要するに飽きた。

 

 

そんなこんなで、今回はアマプラで見た邦画ホラーの感想を書いていきます。

 

邦画ホラーの感想は初だよね。そんなに邦画ホラー見ないしなぁ。

前に感想書いた「心霊マスターテープ」は、まぁ、ドラマだし。うん。

 

 

目次

  

「シライサン」

 

2020年1月に公開された日本のホラー映画。

監督・脚本は安達寛高。小説家の乙一でもある。 

 

movies.shochiku.co.jp

 

【出演】

・山村瑞紀:飯豊まりえ

 おとなしい性格の女子大生。親友の香奈の死をきっかけに呪いに巻き込まれる。死の間際の香奈から手を掴まれ、それを振り払ってしまった事を悔やみ続けている。

 

・鈴木春男:稲葉友

 瑞紀と同世代の青年。弟の死に疑問を持ち、真相を調べようとして呪われてしまう。瑞紀と行動を共にするうちに、異性として気になるようになる。

 

・間宮幸太:忍成修吾

 記者の男性。子供を事故で亡くしている。香奈たちの変死事件を調べていくうちに、瑞紀たちと行動を共にすることになる。

 

・間宮冬美:谷村美月

 幸太の妻。不注意で子供を亡くして以来、罪悪感に苛まれている。小説家のような仕事をしていると思われる。

  

【あらすじ】

女子大生の瑞紀は、親友の香奈とレストランにいた。すると突然、香奈は窓の外に何かを見て怯えはじめる。

そして眼球が破裂して、香奈は死んでしまった。

 

コンビニにいた春男のスマホに、弟から着信が入る。異変を感じた春男がアパートに駆け付けると、眼球が破裂して息絶えた弟の姿があった。

 

弟と同じ死に方をした香奈の存在を知った春男は、瑞紀と共に、死の真相を探り始める。

やがて、死んだ二人と仲の良かった詠子のもとを訪ねた瑞紀と春男。

 

香奈たちは生前、温泉地へ旅行に行き、そこで渡辺という男から怪談話を聞いていた。

それは鈴の音と共にやって来る、異様に目の大きな女。自分の事を知っている人間を追いかけて殺す存在で、「次はお前だ!」というオチの、聞き手を巻き込むタイプの怪談話だった。

 

一方、香奈が死んだレストランで食事をしていた間宮夫妻。

妻の冬美から香奈に関する噂話を聞かされた幸太は記事を書くため、一連の変死について調べ始める。


www.youtube.com

 

 

【感想とか考察とか】

 

まず、これだけは言っておきたい。

 

シライサンの見た目がヤバい!!

シライサンの見た目だけでも恐怖度マックス。最恐ビジュアルゴーストガールズに入れる。

 

最恐ビジュアルゴーストガールズっていうのは、今思いついた適当な名前w

まぁ、「リング」の貞子ちゃんとか、呪怨」の伽椰子の姐さんくらいのレベルじゃなきゃ入れない。そしてシライサンの外見は、それくらい怖い。

 

とりあえず、丑三つ時に部屋を真っ暗にして見て、ちょっと後悔しました。特に、ラストシーンのシライサンは怖すぎ。

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感染系の怪談話、衝撃的なシライサンのビジュアル。

「リング」のビデオの呪いと、貞子のまんまるおめめを思い出した。少なからず影響は受けてるんだろうなぁ。感染系のホラー映画とかホラー小説って「リングの影響受けてますよね」って言われるのが多いけれど、この作品は結構意識してると思う。

 

ただ、シライサンのヤバさは、かなりの時間見つめ合わないといけないところ。精神的苦痛が容赦ない

ただでさえシライサンは目が大きくて、見た目最恐なのに。

 

そういうところからも、シライサンの見た目の怖さは貞子と同レベルだと言っても過言ではない、と思う。

リング

貞子ってなんぞや?って人は、「リング」って映画を観よう。

 

98年に公開された松嶋菜々子主演中田秀夫監督の映画でお願いします。最近の「リング3D」とかじゃなくて、松嶋菜々子主演の「リング」ね。貞子のビジュアルは、シリーズ中でこれが一番!まぁ、仲間由紀恵の貞子「リング0 バースデイ」も悪くないけど、やっぱりおめめのシーンが無いと。

 

結局シライサンって何?

 

この映画、ストーリーは微妙だった。

つまらないわけじゃないんだけど、ストーリーに穴が多すぎる。スピード感も足りなかったかな。

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例えば、シライサンの正体

怪談話の出どころとか、重要なワードは出てくるのに、あと一歩のところを教えてくれない。

 

瑞紀がシライサンの過去を覗き見したり、記者の間宮の調査能力を使えば何か出てきそうなのに、「かもしれない」「可能性がありそう」で全部終わり。承認欲求の塊っていう仮説とかも、イマイチ踏み込めてなくて、それで?ってなる。

漢字で書いて「死来さん」って仮説も、なんかハッキリしない。

 

できればシライサンの正体に関して、もう少しだけ踏み込んでほしいストーリーだった。

シライサン

因みに、個人的に思いついた可能性としては、いくつかあって。

  1. 閉鎖された目隠し村で生まれて、その見た目からどこかに隠された異形の存在。
  2. 戦争の為に呪いを強要された目隠し村が作り出してしまったもの。もしくは召喚してしまった、神のような存在。

 

某戦争中に呪いとかを兵器にする研究をしたと噂の、731部隊ってあるじゃん?それ関連の可能性とかあるよなーと。

作中で怪談話の出どころを調べた結果、そういう話が出てきてるし。

 

もしくは、昔の日本の村社会って閉鎖的だったのが多いらしいし、祈祷とか呪術を扱う目隠し村は特に閉鎖的で近親相姦を繰り返してたみたいなワードが出てくるから、見た目も能力も桁外れのシライサンが産まれて、閉じ込められて……みたいな可能性もあるんじゃないかと。

 

それなら、承認欲求の塊だけど自分を知った奴は許さないっていう、ちぐはぐな呪いになるんじゃないのかな。シライサン本人は見て欲しいけど、目隠し村がそれを許さないっていう。

 

まぁ、個人的な想像というか妄想みたいなものだけど。もっと深いメッセージ的なものがあっても、私の想像力じゃこれが限界。

 

エンドロールは絶対に見て

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あと、冬美に関しても謎だらけ。

最後に春男が訪ねた時には行方不明だったけど、シライサンの呪いはどうなったのかとか、もう少しヒントをくれってなる。作中で、冬美の出身地が渡辺と同じだったとか出てくるけれど、結局何も知らないまま呪われてるし。ってか、ほとんど家のリビングのソファで寝てるだけという。

 

もうね、私は冬美が黒幕説まで妄想したよ。なんやかんやで夫が憎くて、シライサン使ったのか~とか。

 

まぁ、冬美に関しては、エンドロールを見た時に謎が解けた。なのでエンドロールまで見て欲しい。

ゾッとするから。

 

 

間宮冬美は「シライサン」って映画のキャラクターだけど、エンドロールであんなことになってて、結局は……

え?それじゃ視聴者巻き込み型じゃん!!あ、でも、冬美はただのキャラクターか。うわっ、凝り過ぎ!って思った。 

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あと、瑞紀と春男のラストは、春男の父親の言葉に繋がりつつも微かな救いがあって。

ものすっごい微妙な気持ちになった。

 

愛する人が先に死んで、ひとつだけ良い事がある。じゃあ、愛するひとを残して先に逝く事は?自分の命で愛する人を助けられる事、なのかな。

シライサンを忘れることで助かった命、助からなかった命。でも、渡辺のように思い出したら……

考えたくないし、それ以前に失ったものが大きすぎ。

 

演技派キャスティング

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 ただ、人気アイドルをかき集めたようなありがちのキャストじゃなくて、演技派が揃ってるのはかなり良かった。

 

主演の飯豊まりえと、春男役の稲葉友は知らなかったけど、棒演技とかじゃないし。

忍成修吾谷村美月は中堅の演技派になってきてる役者さんだし、渡辺役の染谷将太はよく見かける役者さん。コメディ系でもかなり見かけてて、ぶっ飛んだキャラとか演じてるのに、怪談の語りがもうすごかった。

 

余談ですが、飯富まりえって女優さん知らなくて、こんなに演技が上手いアイドルがいたんだとか思ってごめんなさい。

調べたら、暗黒女子の主演女優さんだったとか、びっくり。(いつみ役だった)

暗黒女子 (双葉文庫)

暗黒女子」は、かなり前に原作ジャケ買いしたんだけど、綺麗なのに目が死んでるのが印象的だった。この子はいつみ?小百合?って論争が、私の脳内だけで起こってた。

 

あと、なぜか「暗黒女子」じゃなくて「暗黒女子会」と思い込んでいたという恥ずかしい事もあったりして、微妙に思い出のある小説なんだよね。でも、内容的には間違ってなくない?闇鍋中になんやかんやあるわけだし。それでも間違ってるわw

 

映画は、もう一人の主演の元女優さんがいろいろ話題になったから見る機会逃してたんだけど、今度見ようかな。

その前に、もう一度原作読みたくなってきた。

 

 あと、「シライサン」って、小説漫画もあるらしいよ。

 

乙一名義だったのには、流石としか言えない。いや、小説家としては乙一名義で活動してて、他にも名前使い分けてる方だから、何も間違えてはいないんだけどね。なんか、監督・脚本として使った名義を出すのかと思ってた。

 

もしかして、小説と漫画まで見てワンセットなのか?映画では語られなかった真実がここに!みたいな感じになってるとか?う~ん、気になる。

 

とりあえず、丑三つ時じゃなくてもシライサンと見つめ合う覚悟がある方にはゴリ押しでおすすめしたい。ただ、ストーリーについては保証できない。マジで。

 

最近、井戸の湿気が容赦なくて白ワンピ乾かなくて絶望してそうな永遠の二十歳の貞子とか、実はインスタやってて流行りにもどんどん乗れてそうな子持ちの伽椰子姐さんに耐性あるなら、そこまで怖くないと思うから。

たぶん。きっと。いや、保証はできない。

シライサン

シライサン

  • 飯豊まりえ
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この作品もフィクションです「心霊マスターテープ2 念写」

どうも。
最近、ゲーム「DbD」に再ハマりして、夢中になってキラーやってた奴です。


キラーはいいね。

生存者吊るしてキャハーして、そんな自分に恐怖するという無限ループに陥る微妙な絶望感がクセになる。

そんなこんなで、DbDキャハーしつつも見ていた映画の感想を書いていきます。

 

 

あ、DbDには「ハロウィン」「サイレントヒル」「エルム街の悪夢」「スクリーム」「ストレンジャーシングス」「バイオハザード」のキャラがコラボ的なやつで出てるし、いつか「エルム街の悪夢」の感想くらいは書きたい。

時間が無いのが悩みの種。

 

 

「心霊マスターテープ2 念写」

 

2020年12月からメ~テレで放送されたホラードラマ。

「心霊マスターテープ」の続編。

全6話。

 

 

はい、訂正その1。映画じゃない。

まぁ映像化されてるホラーという括りで。

あと、前作も感想書いたし、いいじゃないか(こじつけ)

 

前作「心霊マスターテープ」の記事はこちらららん↓

 

yuotaso69.hatenablog.com

 

 

目次

 

【出演】

  • 寺内康太郎
  • 涼本奈緒
  • 岩澤宏樹
  • 古賀奏一朗
  • 杉本笑美
  • 菊池宣秀
  • 徳丸大介
  • 金井倫子
  • 井川
  • 川居直美:岩澤の後輩の心霊アシスタントの女性。念写実験の映像の検証を岩澤に頼んだ本人。
  • 金田萌黄:寺本の作品に出演した事がある女性。通称「キンタ」。
  • 夏目大一朗(心霊調査ビッグサマー):心霊ディレクター。
  • 西川千尋:夏目のアシスタントをしている女性。
  • 限界怪奇ファイル ヤバすぎ!メンバー:心霊マスターテープメンバーから呪われた念写実験の映像と資料を奪おうとする。※元ネタは「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」の工藤と市川。

 

【あらすじ】

 「心霊マスターテープ」の撮影を終え、岩澤の部屋でメイキングを撮影していた面々。

すると、岩澤が後輩から検証を頼まれていたビデオとフィルムを偶然見つけた井川が、その場で見てみようと言い出す。

しかしそれは、見てはいけない禁断の念写実験の映像だった。

 

井川の提案で映像の謎を探る事になり、再び集まった心霊ディレクターたちは、岩澤に問題の映像を渡した川居に話を聞く。

しかしその後、方向性の違いから岩澤と古賀が喧嘩になり、二人とも撮影から退くことになってしまう。

 

映像の出どころが、寺内の作品に出演した事がある金田だと判明し、彼女に話を聞きに行くことにした寺内と涼本。

ホラードキュメンタリー番組「限界戦慄ファイル ヤバすぎ」のものだったと判明するが、彼らは心霊マスターテープのメンバーに対して暴力沙汰を起こしていた。

 

やがて念写実験の情報がネット上に漏れ、心霊YouTuberたちがその謎に迫ろうとし始めるが……

 


www.youtube.com

 

 

 

 【ネタバレしないように書いていく例のアレ】

 

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前回以上に、ほんとにあった呪いのビデオ(以下、ほんのろ)系統の心霊ディレクターたちが多く出てきてた今作。

しかもYouTuberまで、これでもかというくらいわんさか出てくる。

お腹いっぱい。

 

もう次から次へと新キャラ出てくるし、入れ替わり早いしで、心霊ドキュメンタリーファンじゃないと「誰?」ってなる。たぶん。

まぁ、メインで動くのは寺内監督と涼本さんだから、前作とそんなに変わらないような。

 

そういえば、谷口さんはチラッとしか出てなかったし、上園さんに至っては出演してなかった。

イケメン率とエセ関西弁率が足りない!

 

因みに、上園さんはガチで関西の方らしいんだけど、似非関西弁に聞こえるという謎。すごくない?

まずはこの謎を解いてくれ、じっちゃんの名にかけ以下略

 

 

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ぶっちゃけYouTuberは知らない人(チャンネル)だらけだった。

個人的に心霊スポット凸とかは見ないし、興味もないからなぁ。

ちらっと出るくらいだから、ファンの人もそんなに期待しない方が良いと思う。

 

 

個人的に、コワすぎ、川居さん、キンタ、ビッグサマー、この面子出てきたのには嬉し過ぎて発狂しそうになったわ。

杉本・川居さん・キンタの3人組は、ニコ生の心霊アシスタント女子会で見て腹筋崩壊させられたし、その時の映像がチラッと出てきて懐かしくなった。

 

 

ただ、最後まで封印映像の関係者出てこなくて泣いた。田中さん……ってなってた。

 

封印映像53 三つ編みの女 [DVD]

 

寺内監督とメ~テレには、封印映像と関われない何かがあるのか?!
余計なお世話だw

 

 

それからね。

コワすぎは……名前出せなかったんだろうな。

 

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦 [DVD]

 

まず、白石監督の作品として世界観が完結しちゃってるし、「コワすぎ」そのものがフィクションだし。

他のメインの心霊ディレクターたちが本名出演なのに対して、「コワすぎ」は役者さんたちの演技だからね。

人気作品とのコラボ的な立ち位置で、「コワすぎ!」が「限界戦慄ファイル ヤバすぎ!」って名前に変えて、いち心霊ディレクターとして出演、みたいな形だったのかな。

とか考察してみた。

 

因みに、コワすぎディレクターの工藤仁が獅童仁平アシスタント市川美穂が市山果穂って名前。演じてる役者さんは同じだけどね。

相変わらずバット常備してた。

 

物理攻撃にステ全振りなのがコワすぎ。

怪奇現象も妖怪もリアルも物理でどうにかするのがコワすぎ、別の意味でコワすぎるwww 

 

 

個人の感想だけど聞いてよ

 

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あとこれ真面目な話なんですが。

 

若干ネタバレにもなるんだけど、古賀さんと岩澤さんの喧嘩の原因の、心霊YouTuberを心霊ディレクターと扱うか否か

そして、一人の人間が命をかけたものを扱う覚悟はあるのかっていう、とある登場人物の言葉。

 

すごく納得して、すごく共感した。

 

別に、岩澤さんの作品が好きだからとか、そんな理由じゃないから!時代錯誤したようなツンデレキャラでもないから!!

岩澤監督の構成が好きなのは否定しません。

 

 

心霊ディレクターの線引きを、「人間の死を扱う覚悟」に。

怪談話とか心霊、オカルトを扱う場合には「覚悟」が必要だってメッセージを込めたかったんじゃないかと思う。

 

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 脱線するけど、私が心霊スポット凸とかのYouTubeチャンネル見ないのは、そこに覚悟があるかどうかが曖昧だから。

「心霊マスターテープ」とかを好んで見るのは、それがフィクションだってわかるから。

ほんのろはアムモから出てる作品だし、ちゃんとした会社挟んでるし、それなりの覚悟とかなくちゃ出せないからねぇ。

 

 

そして私は、心霊スポット凸はしないし、多くの死を扱った怪談話も嫌い。

例えば、某国で起こったテロとか、日本で起こった大震災とかね。

 

9.11はどこどこの誰の陰謀だとか、3.11の被災者の霊が原因で不可思議な現象が起こってるとか、慰霊碑とかの前で不謹慎な行動をしてネットに流すとか、まだ傷が癒えてない人や亡くなった人への冒涜じゃん。

いくら真相がわからない都市伝説だろうが、信じるかは信じないかは視聴者にお任せだろうが、人の死や不幸を扱う時点でなんか違うんじゃない?

 

実際、そういう事を言う人・やる人が一定数いるから、オカルト系の配信は嫌い。

ビッグサマーもYouTube配信してるけど、そういう理由で配信は見てない。

 

 

 

 

 

 

脱線過剰。 

 

 心霊ディレクター大戦争かよ

 

 

そういえば前作では、日本初の心霊ドキュメンタリー番組のマスターテープ「知られざる心霊世界」を探した……んだっけ? 

記憶がなくなってきたから、YouTubeの公式予告動画でも貼っておこう。

 


www.youtube.com

 

今回は、念写実験のビデオとフィルムから得た映像で、その念写実験の謎を解きつつ念写写真を探すわけですよ。

呪われたメンバー多数だから、呪いも解かなきゃならん。

 

なのに!

コワすぎ……じゃなくて、ヤバすぎ!の妨害があったり、YouTuberに情報漏洩して三つ巴の謎解き合戦が起こるとか。

カオスかよ。

 

カオスと言えば、住倉カオスさんっていう心霊系の監督さん、いるよね。

ビッグサマー劇場版に出てた気がする。

何気にビッグサマー(夏目)の人脈、すごい。

 


www.youtube.com

 

どうでもいいけど、ビッグサマーとビッグサマー2には、寺内さんと岩澤さんと古賀さんと杉本とか、心霊マスターテープに出てる人がかなり出演してた。

そして全員が夏目の被害者。被害者の会を作れそう。

 

 

因みに、心霊マスターテープ2の第4話は「心霊大戦争」ってタイトルなんだけど、もう、普通に笑ったよね。

あらすじと登場人物を見ただけで、すでに心霊大戦争しちゃってる感はあるのに。

 

 

 今作もニッチなファン向け

 

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で、呪われた念写実験が行われた時代がだいたいこの辺だよねって感じで、貞子のママンのモデルにもなった御船千鶴子とか、長尾郁子の名前が出てきたり。

あと、千里眼事件とかも出てきて悶絶したわー。

 

千里眼事件を知らない人はお母さんに聞く、よりもネット検索しよう(そもそも知ってる人少なさそう)

 

真偽はわからないけれど、未知の可能性とか超自然的な概念って、こう、探求心が刺激されるよね!されなくない?

全部を盲目的に信じたり、頭から否定したりするのは無しでお願いします。マジで。

 

 

 

そんでもって、念写実験に関わったと思われる女性の子孫が出てくるんだけどね。

もちろん役者さんが演じてる、はず。

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いやもうこれ、そのまま本人やろがい!!

 

思いっきりネタバレしながら「うっせぇわ」も混ざったけれど、アマプラで見ながらツッコミ入れました。はい。

なにがどう本人なのかは、実際に見て「おわかりいただけただろうか」って感じでチェックしてほしいんですけど。

 

 

 

あとこれ、どうしても許せなかったことがあるから、書いておきます。

 

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これは昭和のトレンディドラマか!!

 

岩澤さんがエース扱いされてて、菊池とか川居さんは「ヤバくなったら助けてくれる先輩だから」って信頼してるのよ。それはいいんですよ。

 

とある人物(ネタバレ防止)の追悼してたとこに颯爽と登場するとか、ほんとやめて。

見てるこっちの腹筋とメンタルがもたない。

爆笑しながら、何を見させられてるんだと冷めたから~。

 

何話のどのシーンで何をするのかとか、衝撃の滑りっぷりは見てのお楽しみなんですが、「颯爽」という言葉しか浮かばなかった。

昭和のトレンディドラマっぽい「颯爽」。

 

私は、心の中心で「岩澤さんのキャラ崩壊という惨劇」と叫んでおりますけどね。

世界の中心では叫んでないです。

 

 

思い出しただけで背筋が凍る。

一番の心霊映像だった、かもしれない。

 

 

気になった方は、「心霊マスターテープ2 念写」をちぇけらー。

第一話はアマプラで無料配信中、第二話~最終話までは有料だけど……うん。

 

 

 

 

 

【ネタバレ注意】この青春はビター味「ブルー・マインド」

どうも、お久しぶりです。

ホモサピエンスです。

 

某大手レンタルショップでDVDパッケージを見たときから気になっていたものの、タイミングを逃し続けていた映画のひとつ「ブルーマインド」。

アマプラでの期間限定の無料配信、終了の三時間前というギッリギリの状態で見てきました。一度目は寝落ち、二度目は単調さにギブしたとかしてないとか。

 

ちな、見終わった直後の感想。

「これレーティング18じゃなくていいの?」

グロい、えげつない、ボカシ入れまくってるの三拍子。ほろ苦ビター味。

 

今回はネタバレ全開で書いていくので、ネタバレNGの方はプラウザバック等をおすすめします。

あとは、目次使ってくれてもいいかも。

 

 

 【目次】

 

 

『ブルーマインド』

 

youtu.be

 

 

両親の仕事の関係で新しい街へと引っ越してきた15歳の少女・ミア。

親の都合に振り回されることへの苛立ちと、大人の女性へと変わっていく自分自身への言いようのない不安の中、ミアはクラスでも目立つ存在のジアンナたちと仲良くなる。

アルコール、万引き、男の子たち、ミアは憂鬱な気持ちを振り払うように、仲間たちと悪い遊びに手を染めていく。そんな中、彼女は決定的な体の変化を感じ始める。しかし、それは「成長」と呼ぶにはあまりにも不自然なものだった。果たしてミアの身に一体何が起こっているのか?彼女を待ち受ける過酷な運命とは?

公式サイトより引用》 

 

【登場人物】

 

・ミア:ルナ・ウェドラー
15歳の少女。親の転勤で新しい街に引っ越してきたばかり。ペットの魚を可愛がる母と、母を大切にする父との、平凡だが理想的な家庭で暮らしている一方で、息苦しさを感じている。

 

・ジアンナ:ゾエ・パステル・ホルトゥイゼン
ミアのクラスメイトの不良少女。留守がちな父との2人暮らし。離婚した母は、アメリカに行ったらしい。ジアンナを迎えに来ると約束していたが5年以上連絡がない。

 

・ネリー:ルー・ハルティンナ
・ヴィヴィ:ヤエル・マイヤー
2人ともミアのクラスメイトで、ジアンナと同じグループの不良少女。

 

・ソフィ:ウーナ・ルスカ
ミアのクラスメイトの少女。ジアンナたち不良は幼稚だと思っている、優等生タイプ。ミアと親しくなろうとするが、拒絶されている。

 

 

監督・脚本

リサ・ブリューマン

 

 

【ストーリー】


新しい街に引っ越してきたばかりのミア。

クラスの不良ジアンナたちと仲良くなりたがったミアは、ジアンナの自宅に招待されるが、ポルノ動画を見せたり、タイプの男を聞いて出会い系のようなサイトに登録させられる始末。


やがてジアンナはハイになれる首絞めゲームをしたがるが、ネリーもヴィヴィも嫌がる。だが、興味を持ったミアは、首絞めゲームを試す。

海中に沈むような感覚に陥ったミアは、慌てて家に帰る。


そしてミアは、母親が飼っている魚を衝動的に食べてしまった。

 

 

ジアンナたちと仲良くなりはじめたミアは、初潮を迎える。15歳だった。

 

自分の足の人差し指と中指がくっつきかけていることに愕然としたミアは、病院へ行く。

合指症と診断され小児科での手術を勧められるが、合指症とは本来は先天性のもので、ミアのそれは初潮と同時に始まった。
他の指もくっつきかけていると気づいた医者は精密検査を受けさせるが、怖くなったミアは逃げ出してしまう。

 

やがてミアは、ジアンナたちに登録させられたサイトに連絡をしてきた35歳の男性とホテルに行き、処女を失う決意をする。

だが、事に及ぼうとしたとき、男性はミアの足首に黒いアザがあることに気付く。指摘されたミアは、慌てて逃げ出してしまう。

 

その後、ジアンナたちのチームの男子と初体験を済ませたミアは、彼らの仲間に入る。
だが、反抗するようになったミアと、派手な格好でミアと親しくするジアンナをよく思わないミアの両親は、クラス行事のコニーランド行きを許さなかった。

 

ジアンナの悪だくみでコニーランド行きを成功させ、タバコも酒も麻薬も性行為も覚えたミアだったが、初体験の相手からは振られてしまう。
そこでミアは、自分の足全体に黒いアザが広がっていて、へそも消えていることに気付く。

 

コニーランドから帰ったミアは、悪事がバレて両親と大喧嘩をする。

足のアザはひどくなる一方で、体全体に変化が起こり始めていた。

 

体の変化は遺伝的なものと思い、自分が養子だと疑うミアだったが、両親は否定し証拠も見つからない。
そして両親はミアを残し、招待されていた結婚式に行ってしまう。

 

 

【以下、ネタバレ有り】

 

 

 


ある日、パーティーに呼ばれたミア。

しかしジアンナが湖に落ちてしまい、ミアはジアンナを助けるために湖に飛び込む。


ジアンナを助けたミアの体は、まるで魚のように変化しつつあった。

 

ジアンナに変化した体を見られて絶望したミアは、酒やドラッグに溺れ、不特定多数の男性との性行為にも抵抗を感じなくなっていた。
ジアンナはミアを助けようとするが、ミアはそれを頑なに拒否する。

だが、ミアの体を見た男たちは、彼女を「化け物」と罵った。

 

ついにミアは、自殺を試みる。
だが、目覚めたミアは人魚になっていた。

 

 

水の中でしか生きられないと悟ったミアは、ジアンナに助けを求め、海まで連れて行ってもらう。
そしてミアは、ジアンナが見守る中、海へと帰っていった。

 

 

【ネタバレ上等で書いていく感想とか】

 

まずこの映画、ただのホラー映画じゃなかった。

 

ミアの思春期ならではの息苦しさと体の成長の変化を、人魚が海に帰る、っていう独特の表現で描いた作品。

青春映画というか、ヒューマンドラマというか…だけどやっぱりグロいシーンが多いからホラーでいいのかねぇ?

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あとね、自分の中での女性監督あるあるなんだけど。

「暗喩表現で見せる」ってのが多かった。

 

例えば、最初の頃はミアはずっとショートパンツなのよ。ジアンナたちもね。で、自慢の脚!って思ってるのがよくわかる。

それが足にアザができ始めて、ミアだけは足を出さなくなって、最後には…。

自慢の脚を失うミアの恐怖と、一見変化が無いように見えるけれどミアに対しての心の変化が起こるジアンナとの違いを見せるのが上手いなーと。

 

そういえば、ミアとジアンナの距離がめちゃくちゃ近い作品なんですよ。

得てして言うなら、恋人同士かってくらいの距離感。

でも、彼女たちが同性愛者だという直接的な表現は無いわけ。これ、思春期ならではの、他人との距離感を掴めないあるあるだと思う。

 

ブルー・マインド」って検索すると「百合」って出てくるんだけど、それは違う~!ってめっちゃ思ったから。

実際さ、小学校高学年から中学の頃まで、距離感詰めすぎてくる子って稀にいたもん。

 

 

で、ちょい役な感じで出てくる優等生ソフィアちゃん。ストーリーには、そこまで深く関わる事はないんだけれど。

ステレオタイプの今時の子のミア、不良グループのジアンナたち、優等生ソフィアの対比とか存在感がこれまた上手い!

 

なんかこう……不良グループが良く見える、どっちかと言えばジアンナたちと仲良くしときたい、っていう、ステレオタイプティーンエイジャーの気持ちがわかってる監督だわー。

 

 

あと、反抗期とか親との距離感の変化も上手い。

序盤では眠れないミアがママンのベッドに向かうシーンがあるのに、途中で両親はミアを残して結婚式に行く。

娘が不安定な時期に、両親が泊りがけで家を空けるかって話なんだけど、それも「反抗期の娘と両親の距離」を表現してる。 

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で、序盤で出てくる、幼い少女が立ってる砂浜と海と、ラストでミアが向かう海、同じだよね。

これ、綺麗な海じゃないってとこが、個人的に心惹かれた。

 

綺麗な海の方が見た目はいいけどさ、ミアが人間として生きた人生って純粋で美しいものじゃないし。

ちょっとくらい見た目の悪い海の方がリアリティがある!

 

あと、海辺にいた幼い少女が昔のミアで陸に上がった人魚なのか、幼い頃のジアンナなのか、ミアやジアンナの子孫になるのか…赤の他人なのか。

まぁ幼いミア説が一番しっくりくるけど、最初と最後が海で繋がったとき、「あ、これ人魚姫なんだ」って思った(個人的に)

 

ブルー・マインド(字幕版)

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  • 発売日: 2018/12/04
  • メディア: Prime Video
 

 

 

余談だけど、「人魚」って一口に言っても、いろんなバリエーションがあるんだよねぇ。

 

有名なのは、アンデルセン童話の人魚姫。

日本でも人魚の肉を食べて不老不死になった、八百比丘尼伝説ってあるよね。

あとはセイレーン、メロウ、ローレライ、鮫人、氐人とか。とりあえず知ってる人魚関連の単語だけでも、これだけ出てきた。

 

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ちな、アンデルセン童話と言えば、赤い靴に執着し過ぎて呪われちゃって、赤い靴を履いたまま踊り続けるハメになって最終的に足を切り落とす話が、ある意味好きです。

赤い靴を履いた足だけがくるくる踊り続けてるのって、子供の頃の私にとってはホラー過ぎた。インパクト強すぎて忘れらんねぇよ状態とも言う……言わない?

 

 「赤い靴」は、1948年に映画化もされてるっぽいし、アマプラで配信されてるから、近いうちに見てみようかと検討中。

ただ、バレエ映画みたいなんだよね……悩みどころ。

 

赤い靴(字幕版)

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  • メディア: Prime Video
 

 

 

この番組はフィクションです「心霊マスターテープ」

どうも、いつの間にか師走でした。

師匠も走る師走でも、見ていたいのがホラー映画!!

 

ってか、ほぼ365日ホラー映画流しっぱなしのホラージャンキーな私ですが、同じようなホラージャンキーに見て欲しい作品。

映画じゃなくて、メ~テレの番組。

 

メ~テレって、北海道局だと思い込んでたんですが、名古屋だったんですね。

謎の勘違い。

 

 

まぁね、アマプラで1話目無料だったから見てみたら、言わずもがな最後までがっつり見てしまった心霊マスターテープ。

感想とかをちまちまっと書きます、今回はネタバレ無しで書くから!

 

 目次

 

 

『心霊マスターテープ』

 

2020年1月にエンタメ~テレで放送されたホラードラマ。全6話。

脚本・監督は寺内康太郎。 

 

 

【出演】

寺内康太郎(ほんとうに映った!監死カメラ・境界カメラ)

 心霊ディレクター。

 

涼本奈緒

 オーディションで抜擢されたアシスタント。元アイドル。

 

岩澤宏樹(心霊玉手匣)

 心霊ディレクター。

 

古賀奏一郎(NOT FOUND)

 心霊ディレクター。

 

福田陽平(ほんとにあった!呪いのビデオ16~21・71~80巻)

 心霊ディレクター。

 

谷口猛(心霊カルトアウトロー

 心霊ディレクター、情報を提供してから番組に関わることになる。

 

上園貴弘(岩澤組アシスタント)

 岩澤からの要請で手伝うことになる。

 

杉本笑美(古賀組アシスタント)

 古賀からの要請で手伝うことになる。

 

菊池宣秀(ほんとにあった!呪いのビデオ56~70巻)

 応援スタッフとして関わることになる。

 

徳丸大介(心霊パンデミック

 応援スタッフとして関わることになる。

 

金井倫子(心霊パンデミック

 応援スタッフとして関わることになる。

 

ナリモト(境界カメラ)

 別作品の撮影をきっかけに関わることになる。

 

井川(境界カメラ)

 カメラマン。別作品の撮影をきっかけに関わることになる。

 

 

 

あらすじ

youtu.be

 

 

有名監督であり、日本初の心霊ディレクターでもある中村義洋の密着ドキュメンタリー番組を撮影していた寺内康太郎

取材中に中村が、日本初の心霊ディレクターは自分ではなく「知られざる心霊世界」が元祖だと言ったことから、そのビデオと日本初の心霊ドキュメンタリーディレクターを探す企画が持ち上がる。

 

だが、寺内が親しい心霊ディレクターたちに話を聞くものの、噂の域を出ない。

 

番組の企画を危ぶむ寺内をよそに、番組側は女性アシスタントを付けようと乗り気。

 

そうして採用された元アイドルの涼本をアシスタントに、心霊ディレクターの岩澤、古賀、福田たちを巻き込んで「知られざる心霊世界」について調査を始まるのだが・・・・・・

 

ネタバレしなように書いてく感想みたいなアレ

 

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「知られざる心霊世界」直接の関係者以外は、全員本人役で出演している作品。

知られざる心霊世界の監督の茨木、茨木の家族、出演者やビデオ制作会社社員は役者さんが演じてるんだけどね。

そっちも本人だったら無理。普通にヤバい。

 

アムモのプロデューサー本人の出演があったり、ニコ生放送時の画面が使用されたり、POVの体を取ってるんだけど。

この作品、ニコ生のホラー百物語だけは欠かさず見てる私にはツボだった!

 

 

あと、「この番組はフィクションです」というテロップを外せない大きな理由がある作品でもある。

 

 

白石監督の「ノロイ」みたいな感じで、2話くらいから関係者にいろいろ起こり始めるわけ。「ノロイ」みたいに全滅エンドじゃないけど。

…あれ、公開後に某タレントさんとか芸人さんまで消えたとか消えてないとか、ちょっと話題になったらしいね。知らんけど。

 

ただ、最終話で、あーこれにフィクションって付けなかったらいろいろアウトだわーってなってる。今後の仕事に支障出そうな人、確実にいるから!

大切な事なので繰り返します。

 

この作品はフィクションですよー!

 

 

心霊ドキュメンタリー界隈の名前を出してくるのがたまらない

  

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岩澤監督、ほんとオールマイティにこなす監督だわ。

岩澤監督の作品、個人的に大好きなんですが(心霊玉手匣シリーズファン、ほんのろ55巻も好き)、電話1本で心霊玉手匣の上園さん召喚しちゃうあたりが良いよ、うん。

あと、ほんのろ時代に可愛がってた菊池も引っ張り出してきて、この2ショットなつい!ってなった人は、私だけじゃないと思う。

 

古賀と杉本のノッファンコンビはもう、安定してるよね。

安定して笑いに走るとこ、ほんと良いわ。杉本はそうこなくっちゃ。

ノッファン(NOT FOUND)は、杉本が活躍する回は「これはホラーなのか?」ってなるんだけど。こっちでも杉本は杉本で、巻き込まれ被害者多数だった。

 

心霊パンデミックは、個人的にそんなに詳しくなくて。

それこそニコ生のホラー百物語を作業用に流し見してる程度なんだけど、この適当感が心霊パンデミックだった!ってなる。うん。

 

 

境界カメラは、ラスト1巻(完結編)だけ見てないんだけど…ナリモトと井川のコンビが、ありえないくらい面白かった。境界カメラってシリアスなイメージだから、意外。

井川って、微妙なロゴT着てるヒステリックなカメラマンというイメージしかなくて。

ナリトモとコンビで動くと、ここまで男子中学生ノリ全開なのかとw

 

唯一知らない心霊ディレクターが谷口さんなんだけど。

「心霊カルトアウトロー」って、見たことなかった…ファンの方いたらスミマセン。

これ見たら、そっちの作品見たくなる!マジで。

 

あ、福田監督と寺内監督は、夏目監督の「ビッグサマー2」に出演してた(させられてた)イメージが強すぎて、作品が思い出せないという悲劇。

巻き込まれお疲れ様です、としか思えない。

 

本人イメージでしかないんだけど、福田監督は陽キャ感すごい。常にイキっちゃってる感じ。

だからあんな事に(ネタバレ回避のために以下省略) 

 

あと、寺内監督は相変わらずの陰キャ感がアレ。ただ、飲み屋で話すシーンがあって、ヒヤヒヤしたわ。ニコ生のホラー配信で泥酔して愚痴ったり、いろいろあったからねぇ。

飲ますな危険!

 

そういえば、ここに書いた他にも(心霊ドキュメンタリー界隈では)有名な人が沢山出演してるんだけどね。

普通に書ききれない!!メインで動く人だけ書いたという雑さ…。許して。

 

 

知ってれば倍面白い、知らなくても普通に面白い

 

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そんなね、ホラージャンキーしか楽しめないじゃん!と思われそうな作品なんですが。

知らなくても楽しめる、と思う。

 

少なくても、ほんのろみたいな心霊ドキュメンタリーを見たことがある人なら、「おぉう」ってなるから。

 

好きなシリーズがあれば倍楽しめるけど、そこまで詳しくなくても面白い。

この人たちって、こんな感じのシリーズ撮ってるのか…見てみようかな?ってなると思う。

私も実際、心霊カルトアウトロー見たくなったから。

 

あと、心霊ディレクターたちはこういうところをチェックしてるのか!とか、確かにこれは偽物っぽい!とか、裏話的なのもあるから面白い。

心霊ドキュメンタリーを見る目が肥える!!

 

必要無い?そう言わないでおくれやす(どこの人だ)

 

それから、1話と2話で監督たちが「女性アシスタントって必要?」みたいな話して、早い段階でミスされて、寺内監督が残念感丸出しなのには「わかるー」ってなった。

ホラー映画の主要キャストをアイドルで固められて、演技が微妙だった時の残念感と同じ。

 

もちろん、演技上手いアイドルは沢山いるし、この作品の涼本さんはミスするの最初だけなんだけどね。

 

主演が人気アイドルで、中身見たら台詞棒読みで悲鳴が残念っていうホラー映画を体験した人ならわかるであろう、このがっかり感よ。可愛いだけじゃホラーのヒロインは務まらないのですよ、えぇ。

 

 

脱線過剰。

 

なんかね、続編の製作が決まったとか、決まってないとか噂の「心霊マスターテープ」なんですけど。

本作で問題が起こった人はどうするの?って思いつつ、めちゃくちゃ楽しみ。

 

そして、続編の予告編上がってた↓

 

youtu.be

 

 念写…御船千鶴子(リングの貞子のママンのモデルで、実在の超能力者とか言われてる人)か?!

気になって夜しか眠れないじゃん!!!

 

 

で、なによりも。

1話25分、全6話っていう見やすさが良い。

 

今度こそはイカキックで夏目監督を制裁教育する西川さんと、トラブルと下ネタしか持ってこない夏目監督が出演したら面白いのにとか思うわけよ。「ビッグサマー」つながりで。

あとは、封印映像の田中さん、出てくれないかな…。田中さんだけで良いから。

 

難しそうなんだけど、コワすぎ!も出てくれたら盆踊りしたい。ただ、コワすぎは色が違うから。既にモキュメンタリーとして成り立ってる作品だし、工藤Dが番組ぶち壊しそう(幽霊に物理攻撃とか)

 

 

兎に角、ホラージャンキーなら垂涎もの、ちょっと興味があるくらいの人でも楽しめると思うよ!!

 ・・・ところで、なんで「とにかく」ってウサギに角って書くんだろうね?その謎は番組内で明らかにされるわけがなかったわ。

 

 

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やっぱり好きです、「ハウンター」

CUBEについて書いたら、これも書かなきゃ気が収まらん!ってわけで、今回も、敬愛するヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品の作品について。

 

yuotaso69.hatenablog.com

 

まさかと思われたらアレなんで、言います。

私、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品は全部観てる!

 

とりま、長編映画として発表されてるのは全部見ておりますよ、えぇ。

 

あと、ドラマもチェックしてる!!原作がスティーヴン・キング(と、ジョー・ヒル)とか、どんだけ私のツボを攻撃してくるんだ!!

並んだ名前だけで鼻血が出る。

 

そのうち、「イン・ザ・トール・グラス~狂気の迷宮~」の感想も、鼻血垂れ流しながら書きたい。

youtu.be

 

 

 

あ、早くも脱線過剰。

 

 

目次的なアレ 

 

『ハウンター』

2013年公開のカナダ映画

監督は、言わずもがなヴィンチェンゾ・ナタリ監督。

 

・登場人物

リサ・ジョンソン:アビゲイル・ブレスリン

 15歳最後の日に閉じ込められている少女。クラリネットを練習中。

 

リビア:エレノア・ジィシー

 リサに助けを求めてきた少女。クラリネットを演奏できる。父、母、妹との4人暮らし。

 

ブルース・ジョンソン:ピーター・アウター・ブリッジ

 リサの父。壊れた車を直し続けている。

 

キャロル・ジョンソン:ミシェル・ノルデン

 リサの母。リサに洗濯を頼み、その度に洗濯物が足りないと言い続けている。

 

ロビー・ジョンソン:ピーター・ダグーニャ

 リサの幼い弟。メガネを掛けるよう言われているが、忘れ続けている。エドガーという、空想上の友達がいる。

  

 

【あらすじ】

15歳最後の日を繰り返しているリサ。

外は濃い霧に覆われていて、家から出られない。

 

しかし、洗濯機の裏側に不気味な空間が現れ、夜中になるとクラリネットの音が聞こえるといった変化が起こり始める。自分を呼ぶ女の子の声も耳にするが、正体はわからない。

屋根裏部屋が気になったリサは、そこで引っ越しの時のビデオを見つけ、家の中に謎の人影が写っているのを発見する。そしてヴィジャボードを取り出し、交信を試みる。

 

同時に、家族の言動にも異変が現れだす。

突然、電話修理業者を名乗るの不気味な男が訪れ、リサに生者とも死人とも関わるなと忠告して去っていく。男が家から出ていくと家族は元通りになったが、リサは彼が恐ろしくて仕方なかった。

 

男の忠告を無視して、自分を呼ぶ何者かと交信を試みたリサは、自分が置かれている状況に気付く。

そして、リサに助けを求め続けていた少女オリビアは、リサの家に今現在住んでいて、連続殺人鬼に命を狙われていた。

 

リビアの体を借りて現代に行けること、過去に同じ犯人によって殺された女の子の遺品があれば他の被害者たちともコンタクト可能だとわかったリサは、オリビアと彼女の家族を守るために戦う決意をする。

 

 

youtu.be

 

【感想と、ネタバレしつつ書く例のブツ】

 

中盤くらいにどんでん返しが起こる、珍しい映画。流石はヴィンチェンゾ・ナタリ監督。

いろんなレビューサイト(Filmarksさんとか)見てみると、そこまで高評価ってわけじゃないけど、悪くもない…なんかこう、☆3つくらいで安定してる。

 

ただ、私はファンだからちょっと(かなり?)贔屓目で見てるんだけど、面白い、面白すぎる。中盤で1回どんでん返しがあっても、それでも15歳最後の日は続くから、ループへの見方が180度変わって1度で2度美味しい的な展開になる。

監督もだけど、脚本も天才すぎるわ(当社比)

 

中盤くらいで、リサはもう死んでるっていうどんでん返し出してるの、ほんと奇抜なんだよねぇ。

どんでん返しって、ラストにバーーーーン!ってあるから面白い、みたいな固定概念あるじゃん?どんでん返しホラーと言えば「シックス・センス」だけど、あれもラストで「えぇぇぇぇぇぇぇーーー!」ってなる展開だからこそ面白いし。

中盤で出してくるの、すげぇ。その後の展開にも自信がなきゃできないわ。

 

ただね、霧が濃くて家の外に出られない設定は「ミスト」とか「サイレントヒル」で使い古されてる。(ちな、私はキング小説の大ファンでもあったりする)

ループものもSFやらホラーで使い古されてるから、完全に出がらし。

売れた映画の設定を寄せ集めて、それでいい感じの味付けに変えてみました感は否めない。

 

ただ、そのいい感じの味付けが、ほんとに良くて。

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ちなみに、リサがもう死んでるっていうどんでん返し、よく見ると伏線がありまくり。

 

電話修理に来たおっさんのサングラスに映ったリサの顏が髑髏だったり。

リサがヴィジャボード(こっくりさんみたいなブツ)で聞くのが、「あなたは生きてる?死んでる?」とか、おっさんの忠告が「生きてる人間にも死んでる人間にも関わるな」とか。

 

何度も見てる私は、死人に積極的に関わるの難しいぞー?とか思っちゃうけど、初見だとたぶん気付かないと思う。

 

 あとは、現代ではちょっと古すぎる家電とか、水で洗濯しろとか、スマホもパソコンも出てこないし。

まぁ、設定が現代じゃないのかとか、思えなくはないけど。

そこんとこ、オリビアの部屋でタブレット端末を見ると、おぉーって思う。未来だーって(いや、現在なんだけど)

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で、ロビーのイマジナリーフレンド(空想上の友達)、エドガーかよ!って。

その人が犯人ですよーーーってなる。

ただ、エドガーの犯行動機がわからないのが物足りない。

 

リサはエドガーの過去というか、最初の殺人シーンを目撃しちゃうけど、なんでその人たちやっちゃうの?みたいな。まぁ、厳しかったんだろうなーという想像はつくけど。

そこから10代の少女たちをターゲットにしていくのが、まったくもって理解不能

ほんっと、そこだけが残念で仕方ない。

 

 

あ、でも、霧が濃くて家から出られないっていうのの裏に、幽霊は家から離れなれないって設定がちゃんとあるのは良かったなぁ。

地縛霊が遠出できない的な?

遠足も修学旅行も欠席とか、クラスで浮いちゃうよ。地縛霊って大変なんだねぇ。そもそも幽霊とか懐疑派だし、地縛霊とか分け方よくわからんけど ・・・・・・

 

 

脱線過剰。

 

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あと、序盤からしつこいくらいに「ロビー、メガネしなさーい」とか「洗濯物が足りない」って言い続けてるリサママンの台詞が、同じ日をループしてるっていうのを表すだけじゃなくて。

メガネはロビーの遺品で、目覚めるきっかけの品だけど怖いから忘れてた、とか。

洗濯物は、家を出るために準備してたから足りなくて、それでママンが目覚めるとか。

 

まぁ、洗濯物なくなったけど知らないとか、マ?って疑われ続けたリサには可哀想な展開だったけど。

ママン、そこはリサに謝ろうよ(どうでもいい)

 

 

そして思うのは、やっぱヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品面白すぎる。

何度見ても飽きが来ない、何度でも見たくなる、見れば見るほど面白い。

 

あ、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督といえば不条理ホラーだけど、「ハウンター」は不条理回避してるよ。

ハッピーエンド…と言っていいのか?そこはちょっと疑問。

 

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