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丑三つ時でもホラー映画

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やっぱり好きです、「ハウンター」

CUBEについて書いたら、これも書かなきゃ気が収まらん!ってわけで、今回も、敬愛するヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品の作品について。

 

yuotaso69.hatenablog.com

 

まさかと思われたらアレなんで、言います。

私、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品は全部観てる!

 

とりま、長編映画として発表されてるのは全部見ておりますよ、えぇ。

 

あと、ドラマもチェックしてる!!原作がスティーヴン・キング(と、ジョー・ヒル)とか、どんだけ私のツボを攻撃してくるんだ!!

並んだ名前だけで鼻血が出る。

 

そのうち、「イン・ザ・トール・グラス~狂気の迷宮~」の感想も、鼻血垂れ流しながら書きたい。

youtu.be

 

 

 

あ、早くも脱線過剰。

 

 

目次的なアレ 

 

『ハウンター』

2013年公開のカナダ映画

監督は、言わずもがなヴィンチェンゾ・ナタリ監督。

 

・登場人物

リサ・ジョンソン:アビゲイル・ブレスリン

 15歳最後の日に閉じ込められている少女。クラリネットを練習中。

 

リビア:エレノア・ジィシー

 リサに助けを求めてきた少女。クラリネットを演奏できる。父、母、妹との4人暮らし。

 

ブルース・ジョンソン:ピーター・アウター・ブリッジ

 リサの父。壊れた車を直し続けている。

 

キャロル・ジョンソン:ミシェル・ノルデン

 リサの母。リサに洗濯を頼み、その度に洗濯物が足りないと言い続けている。

 

ロビー・ジョンソン:ピーター・ダグーニャ

 リサの幼い弟。メガネを掛けるよう言われているが、忘れ続けている。エドガーという、空想上の友達がいる。

  

 

【あらすじ】

15歳最後の日を繰り返しているリサ。

外は濃い霧に覆われていて、家から出られない。

 

しかし、洗濯機の裏側に不気味な空間が現れ、夜中になるとクラリネットの音が聞こえるといった変化が起こり始める。自分を呼ぶ女の子の声も耳にするが、正体はわからない。

屋根裏部屋が気になったリサは、そこで引っ越しの時のビデオを見つけ、家の中に謎の人影が写っているのを発見する。そしてヴィジャボードを取り出し、交信を試みる。

 

同時に、家族の言動にも異変が現れだす。

突然、電話修理業者を名乗るの不気味な男が訪れ、リサに生者とも死人とも関わるなと忠告して去っていく。男が家から出ていくと家族は元通りになったが、リサは彼が恐ろしくて仕方なかった。

 

男の忠告を無視して、自分を呼ぶ何者かと交信を試みたリサは、自分が置かれている状況に気付く。

そして、リサに助けを求め続けていた少女オリビアは、リサの家に今現在住んでいて、連続殺人鬼に命を狙われていた。

 

リビアの体を借りて現代に行けること、過去に同じ犯人によって殺された女の子の遺品があれば他の被害者たちともコンタクト可能だとわかったリサは、オリビアと彼女の家族を守るために戦う決意をする。

 

 

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【感想と、ネタバレしつつ書く例のブツ】

 

中盤くらいにどんでん返しが起こる、珍しい映画。流石はヴィンチェンゾ・ナタリ監督。

いろんなレビューサイト(Filmarksさんとか)見てみると、そこまで高評価ってわけじゃないけど、悪くもない…なんかこう、☆3つくらいで安定してる。

 

ただ、私はファンだからちょっと(かなり?)贔屓目で見てるんだけど、面白い、面白すぎる。中盤で1回どんでん返しがあっても、それでも15歳最後の日は続くから、ループへの見方が180度変わって1度で2度美味しい的な展開になる。

監督もだけど、脚本も天才すぎるわ(当社比)

 

中盤くらいで、リサはもう死んでるっていうどんでん返し出してるの、ほんと奇抜なんだよねぇ。

どんでん返しって、ラストにバーーーーン!ってあるから面白い、みたいな固定概念あるじゃん?どんでん返しホラーと言えば「シックス・センス」だけど、あれもラストで「えぇぇぇぇぇぇぇーーー!」ってなる展開だからこそ面白いし。

中盤で出してくるの、すげぇ。その後の展開にも自信がなきゃできないわ。

 

ただね、霧が濃くて家の外に出られない設定は「ミスト」とか「サイレントヒル」で使い古されてる。(ちな、私はキング小説の大ファンでもあったりする)

ループものもSFやらホラーで使い古されてるから、完全に出がらし。

売れた映画の設定を寄せ集めて、それでいい感じの味付けに変えてみました感は否めない。

 

ただ、そのいい感じの味付けが、ほんとに良くて。

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ちなみに、リサがもう死んでるっていうどんでん返し、よく見ると伏線がありまくり。

 

電話修理に来たおっさんのサングラスに映ったリサの顏が髑髏だったり。

リサがヴィジャボード(こっくりさんみたいなブツ)で聞くのが、「あなたは生きてる?死んでる?」とか、おっさんの忠告が「生きてる人間にも死んでる人間にも関わるな」とか。

 

何度も見てる私は、死人に積極的に関わるの難しいぞー?とか思っちゃうけど、初見だとたぶん気付かないと思う。

 

 あとは、現代ではちょっと古すぎる家電とか、水で洗濯しろとか、スマホもパソコンも出てこないし。

まぁ、設定が現代じゃないのかとか、思えなくはないけど。

そこんとこ、オリビアの部屋でタブレット端末を見ると、おぉーって思う。未来だーって(いや、現在なんだけど)

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で、ロビーのイマジナリーフレンド(空想上の友達)、エドガーかよ!って。

その人が犯人ですよーーーってなる。

ただ、エドガーの犯行動機がわからないのが物足りない。

 

リサはエドガーの過去というか、最初の殺人シーンを目撃しちゃうけど、なんでその人たちやっちゃうの?みたいな。まぁ、厳しかったんだろうなーという想像はつくけど。

そこから10代の少女たちをターゲットにしていくのが、まったくもって理解不能

ほんっと、そこだけが残念で仕方ない。

 

 

あ、でも、霧が濃くて家から出られないっていうのの裏に、幽霊は家から離れなれないって設定がちゃんとあるのは良かったなぁ。

地縛霊が遠出できない的な?

遠足も修学旅行も欠席とか、クラスで浮いちゃうよ。地縛霊って大変なんだねぇ。そもそも幽霊とか懐疑派だし、地縛霊とか分け方よくわからんけど ・・・・・・

 

 

脱線過剰。

 

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あと、序盤からしつこいくらいに「ロビー、メガネしなさーい」とか「洗濯物が足りない」って言い続けてるリサママンの台詞が、同じ日をループしてるっていうのを表すだけじゃなくて。

メガネはロビーの遺品で、目覚めるきっかけの品だけど怖いから忘れてた、とか。

洗濯物は、家を出るために準備してたから足りなくて、それでママンが目覚めるとか。

 

まぁ、洗濯物なくなったけど知らないとか、マ?って疑われ続けたリサには可哀想な展開だったけど。

ママン、そこはリサに謝ろうよ(どうでもいい)

 

 

そして思うのは、やっぱヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品面白すぎる。

何度見ても飽きが来ない、何度でも見たくなる、見れば見るほど面白い。

 

あ、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督といえば不条理ホラーだけど、「ハウンター」は不条理回避してるよ。

ハッピーエンド…と言っていいのか?そこはちょっと疑問。

 

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