ぶっ飛びヒロインふたたび「ハッピー・デス・デイ 2U」
どうも、適当につけた名前でブログを書いてる人間です。
誕生日ケーキのロウソクを吹き消すときに願い事をするのって、全国共通ルールだと思ってました。違うって…マジかよ……。
どうでもいい話はさて置き(個人的には大問題)、前回書いた「ハッピー・デス・デイ」の続編を見た話。
『ハッピー・デス・デイ 2U』
ビッチなブロンド美女が、自分の命を狙うベビーマスク殺人鬼の正体を暴くまで、殺される誕生日をループし続ける「ハッピー・デス・デイ」の続編。
前作の伏線回収、ループの真相やストーリーの裏側も垣間見えるので、前作を見てから本作「ハッピー・デス・デイ 2U」を見るのをお勧めしたい。一気に見て欲しい。
ゴリ押しの上をいく、ゴリラ押しをしていきたい。
前作に続き、ぶっ飛んだ主人公ツリー役はジェシカ・ロース。
ツリーの彼氏に昇格したカーター役はイズラエル・ブルサードで、こちらも前作と同じ。
監督・脚本もクリストファー・ランドンで、前作と同じスタッフ・キャストがほとんど。
【ストーリー】
9月19日火曜日の朝、ライアンは車の中で目覚めた。
部屋に戻ると、ルームメイトのカーターと彼女のツリーがイチャついていて、部屋から追い出されてしまう。
ラボに戻ったライアンは、自分たちの研究が原因で停電を起こしたことを理由に、学部長から研究停止を言い渡されてしまう。その後、大学のマスコット・ベビーマスクをかぶった何者かに殺された・・・はずだった。
再び車内で目覚めたライアンはループに気付いて戸惑うが、同じループを体験しているツリーが相談に乗り、新たなベビーマスク殺人鬼の正体を明らかにすることに。
そして、ベビーマスク殺人鬼の正体を暴くが、その人物は予想外のことを言い出す。
ライアンたちが行っている研究が原因でループ現象が起こること、ライアンが死ねば問題が解決すること。
慌てたライアンは研究中の機械を起動させて、爆発を起こしてしまう。ツリー、カーター、ライアン、研究仲間のサマー、ドレーは爆発に巻き込まれ・・・たはずだった。
爆発の衝撃を受けたツリーは、終わったはずの9月18日月曜日のループの中で再び目覚める。怒り狂ってライアン、サマー、ドレー、そしてカーターを呼び出すが、そこはツリーが元々いた世界とは違っていた。
ツリーは再び誕生日のループから抜け出し、元の世界に戻れるのか?
そして、ツリーが下す大きな決断とは?
【感想と、微妙な感じのネタバレ】
前回よりも、ツリーがぶっ飛んでた!
感想はこの一言につきます。いや、マジで。
予告編を見てもぶっ飛んでますが、こんなもんじゃない。
これは本編をみて、「前作よりもエンジョイしまくり」というのを見て欲しい。まぁ、半分以上はぶち切れて自棄になった結果。
で、意外にもSF要素が綺麗に収まってる。というかSF映画になってた。
前作のタイムループの理由とか、やたらと起こってた(らしい)停電の理由が明らかになるのは面白い!前作の伏線をきっちり回収してくれてありがたい。
死んだママが起こしてくれた奇跡かと思ったら、お前らの実験のせいかよ!っていうのには、珍しくツリーがまともに見えた。
そして今作は、前半と後半に分かれてます。
前半は、カーターのルームメイトのライアンがメインの犠牲者で、最低の1日とループを体験するって展開。ライアンは金髪に染めてこそいるけど、アジア系の男の子。
そうです。ツリーが18日の朝目覚めるたびに、カーターの部屋に「昨日の女の子とはどうだった?」的なノリで入ってきては睨まれ続けた不憫な彼です。
ツリーがぶっ飛びヒロインなら、ライアンは不憫体質。
研究チーム全員が責任を問われるところを、他の研究メンバーにはうまく逃げられるし。もちろん、18日に戻ったツリーからのぶち切れ追求からは逃げられない。
時々いる、こういう人。
ただし!やっぱりあのぶっ飛び具合はツリーにしかできない!!
ライアンというキャラクターは、そこまでぶっ飛べない(謎の確信)
ということで、タイムループの真相が判明してからはツリーの出番。本領発揮、とも言う。
後半は、ライアンたちの作った機械のせいでパラレルワールドの18日に飛ばされたツリーが、死んで死んで死にまくる!!!
というのも理由があって、18日のループを繰り返してアルゴリズムだか何かを記録し続ければ、もう1度機械を起動して元の世界に戻れる。ループも終わる。
ただ、パラレルワールドのカーターには彼女がいて、しかもあいつ(ネタバレのため自主規制)
だけど、死んだはずのあの人(こっちも自主規制)は生きてるし、前作でのベビーマスク殺人鬼はツリーに対して悪意すら持ってない。
カーターと付き合ってる世界を選ぶか、あの人が生きてて誰にも殺されない、殺さない世界を選ぶか、悩んで迷って結論を出す。
なんだろう…ツリーってキャラは、途方もなくぶっ飛んではいるけれど、芯がしっかりしてる女の子だから憎めない。ぶっ飛んではいるけれど、ロリやカーターを守るために体を張ったりする。無謀なだけじゃない。
前作でいろんな経験をして、それを乗り越えて成長したツリーじゃなきゃ面白くない。説得力もない。
美人だとか華があるとかの前に、すごくキャラが生きてる。
カーターのキャラも、実はツリーと同じくらいヤバいやつで、前作ではツリーに好意があったからなのかタイムループの話も真面目に聞いてた。それが今作のパラレルワールドでは「死んで計測すれば~?」って感じで、投げやりもいいとこ。まぁ、途中からはツリーへの好意が見え隠れするんですが。
正直、何とも思ってない相手への接し方がヤバすぎた。
あと、これは前作からのネタバレ注意なんだけど。
ツリーって、前作の最後の頃には体ボロボロだったよね?
ループして傷ひとつない体に戻ってるように見えるけど、実は体内がボロボロで、いつ死んでもおかしくないって設定あったよね?
自殺してアルゴリズムなんたらかんたらの記録とか、普通にヤバいんでないの?
ホラーコメディの続編のSF展開だし、仕方ない…のか?!
まぁ前作と比べると、ホラーよりもSFコメディ色が強かった「ハッピー・デス・デイ 2U」ですが。やっぱ面白い。
ただね、良い子も悪い子も、誰もがツリーみたいなことやっちゃダメだから!
あの人はね、何をしても9月18日月曜日の朝に戻るっていう、異質な状況だっただけだから!!
下着姿で、命綱無しでスカイダイビングしたら、普通に恥ずかしいからなぁぁぁ!!!
気になる1作目はこちら。
ライアンは通りすがりAくらいの存在感。
停電の件とか、「ライアン、お前のせいだったのか!」ってなること間違いなし。